「メンズの重ね着ってダサい……？」という心配を解決。ダサくなる原因と解決策、重ね着の種類とお手本コーデまで、網羅的に解説します。
ファッションメディアの編集・ライター歴6年以上のWEARスタッフが情報を総まとめ！これまでアパレルブランドの関係者、ショップスタッフ、スタイリストなど、様々な方々と関わって得た情報に加えて、WEARやZOZOTOWNの最新情報を集約して「今っぽいおしゃれの実現方法」を一挙にご紹介。
メンズの重ね着はダサい？重ね着の効果って？
「メンズが重ね着してると、なんか変？ダサイんじゃ……？」という心配の声がありますが、そんなことはありません。
重ね着は、よりおしゃれに見せてくれる着こなし方法です。
重ね着をすることでコーデが多層的になり、奥行きが生まれます。
この多層的な状態によってメリハリが生まれて、よりおしゃれに魅力的に見えるのです。
また、服を重ねて着る（多層的な状態が見えるようにする）こと自体が、おしゃれに気を配っているという印象を与えてくれます。
ショップスタッフなどたくさんのユーザーがコーデを1,100万枚以上投稿しているファッションコーディネートアプリ『WEAR』にも、メンズの重ね着コーデがたくさん投稿されています。
『WEAR』アプリで、レイヤードスタイルのキーワードで検索してみよう！実際に14万件以上のコーデが投稿されている！
メンズの重ね着がダサくなる原因は？
前提としてどんな着こなしでも、自分にサイズ感が合っていなかったり、合わせるアイテムが今っぽくないことで、今っぽいおしゃれな雰囲気に見えない可能性があります。
重ね着も同様です。原因を知って対策をすることで、簡単に今っぽく変えることができます。
実際にコーデするときにも、下記に当てはまっていないかチェックしてみよう！
余裕のない重ね着でパツパツ状態
腕周りや身幅に余裕のない、ジャストサイズのアイテムを重ね着に使ってしまうと、パツパツとして窮屈そうに見えてしまいます。
特に上に重ねるアイテムのサイズ感に注意を！
インナーの丈が長い
スウェット×Ｔシャツ、ニット×シャツのような場合、インナーとなるアイテムの裾を少し見せることで、ボトムスとの境界線が生まれて、よりメリハリのあるスタイルに見せることができます。
しかし、そのインナーの丈が長くて裾から出すぎてしまっていると、バランスが取りにくくなり、おしゃれに見えにくくなる傾向が。
インナーの裾が出すぎていると、だらしない印象に見える可能性も高まる。
柄アイテム同士を重ね着している
柄のスウェットに柄のインナーを合わせると、個性的な印象になりバランスを取るのが非常に難しくなります。
インナーは、白の無地が鉄板！
裾のリブが強いトップスから、インナーを出している
特にプルオーバーのスウェットやパーカー、ジップパーカーで前を閉めて着る場合、裾のリブが強く、絞られているタイプのトップスなら、インナーの裾は出さないようにしましょう。
裾のリブがしっかりしているのにインナーの裾を出すと、出ているインナーの裾部分がリブで絞られて、形が崩れてしまう可能性が高い！
メンズの重ね着をおしゃれにする方法
シンプル＆余裕のあるデザインを選ぶ
それぞれのアイテムがおしゃれでも、窮屈そうな印象だとおしゃれに見えにくくなるため、上に重ね着するアイテムは、ゆったりとしたサイズ感を選ぶのがおすすめです。
インナーには、ドルマンスリーブなどを避けて、シンプルなデザインを選ぼう！
3～6cm程度のチラ見え、もしくはタックイン
インナーが、裾から3～6cm程度見える状態にしておくとバランスが取りやすくなります。
特にTシャツの場合は、あくまでもチラッと出ている状態でOK！腰骨が隠れる程度を意識するとバランスが取りやすくなりそうです。
カーディガンorパーカー×Ｔシャツの重ね着コーデで、前ボタンやジップを開ける場合には、Tシャツの裾をパンツに入れておくと、すっきりとスタイル良くまとまります。
インナーがシャツの場合、太ももの中心よりもシャツの丈が長い場合は、タックインするのがおすすめです。
記事内のコーデをお手本にしよう！
柄はコーデ内に1つだけ
柄はコーデ内に1つだけ使うようにしましょう。上に重ねるトップスを柄に、インナーを無地にすると、バランスが取りやすくなるのでおすすめです。
インナーは、白の無地が鉄板！
裾のリブが強めのトップスは、インナーの裾を出さない
上に重ねるトップスの、裾のリブが強く絞られている場合には、無理にインナーの裾を出さないようにしましょう。ボトムスの中にインナーの裾を入れる、タックインをするのがおすすめです。
裾にリブがない場合には、タックインしてもしなくてもOK。インナーの丈が3~6cm程度になるように意識してみよう。
知ってる？おしゃれに見える【4つの鉄則】
【難易度別】メンズの重ね着コーデ13種類
難易度に分けて、メンズの重ね着コーデをまとめました。★が多いほど難易度が高く、上級者向けのスタイルです。
まずは難易度が低いコーデから挑戦してみよう！
パーカー×Ｔシャツ【難易度：★】
パーカーにTシャツをレイヤードするコーデです。カジュアル・ストリート系のスタイルが好きな人に特におすすめです。ジップがある場合は開けていても閉めていてもOK。気軽に挑戦しやすいスタイルです。
Ｔシャツは鎖骨が見えないクルーネックを選ぶと安心です。鎖骨が見えると露出が少し多めになり、ラフな印象に。バランスを取るのが難しくなるため、上級者向けです。
パーカーのジップを開ける場合は、Tシャツをパンツにインするとスタイル良くまとまる！どんな色のパーカーでも、ジップがあってもなくても、馴染みやすい白Tシャツがイチ推し。
カーキのパンツでメリハリを
アイボリー系のパーカーに、白Ｔシャツをレイヤードしたコーデです。カーキのカーゴパンツを合わせて、メリハリのあるカジュアルスタイルに。
スウェット×Tシャツ【難易度：★】
スウェットの下にＴシャツを着るコーデです。
カジュアル・ストリート系のスタイルが好きな人に特におすすめです。気軽に挑戦しやすいのがポイントです。
どんな色のスウェットでも、馴染みやすい白Tシャツがイチ推し。その他の色をレイヤードするのは上級者向け。
メリハリと抜け感を
スウェットとデニムを合わせたカジュアルコーデです。白Tをチラ見せすることで、メリハリと抜け感のあるスタイルに。
ニット×Tシャツ【難易度：★】
ニットの下にＴシャツを着るコーデです。Tシャツをレイヤードすることで、適度な抜け感を出すことができます。また、裾から Tシャツをのぞかせることで、メリハリのある印象に仕上げることが可能です。
どんな色のニットでも、馴染みやすい白Tシャツが鉄板！その他の色をレイヤードするのは上級者向け。
暗い色の組み合わせにメリハリを
ブラウンのニットに、黒スラックスを合わせたコーデです。白Tシャツをレイヤードすることで、暗い色の組み合わせにメリハリがついています。
カーディガン×Tシャツ【難易度：★】
カーディガンの下にTシャツをレイヤードするコーデは、気軽に挑戦しやすいおすすめスタイルです。Tシャツにはクルーネックを、カーディガンにはVネックを選ぶと、デザインに差が生まれてメリハリのあるスタイルに仕上がりやすくなります。
Ｔシャツは鎖骨が見えないクルーネックを選ぶと安心です。鎖骨が見えると露出が少し多めになり、ラフな印象に。バランスを取るのが難しくなるため、上級者向けです。
カーディガンの前ボタンを開ける場合は、Tシャツをパンツにインするとスタイル良くまとまる！Tシャツの色は、白がいちばん合わせやすくておすすめ。
タックインですっきりと
白Tシャツと白のスラックスを合わせたコーデです。ブルーのカーディガンを羽織って、アクセントにしています。Tシャツの裾をパンツにインすることで、すっきりとスタイル良くまとまっています。
パーカー×シャツ【難易度：★★】
パーカーにシャツをレイヤードするコーデです。この2つのアイテムを合わせるだけできれいめカジュアルな印象になるため、おすすめの組み合わせです。身幅や腕周りに余裕のあるパーカーを選ぶと、おしゃれに仕上がりやすくなります。
パーカーにシャツを合わせるとき、ジップが閉まっているなら、裾は出ていても出ていなくてもOK。もし前のジップを開けるなら、シャツの場合は裾をパンツにインしないほうがバランスが取りやすい！シャツは白がいちばん合わせやすくておすすめ。
バランスの取れたきれいめカジュアル
白シャツに、レッドのパーカーを合わせたコーデです。きちんと感とカジュアル感が上手くマッチしたスタイルに仕上がっています。
スウェット×シャツ【難易度：★★】
スウェットの下にシャツをレイヤードするコーデです。
この2つのアイテムを合わせるだけできれいめカジュアルな印象になるため、おすすめの組み合わせです。
シャツの色は、白がいちばん合わせやすくておすすめ！
レイヤードは色を近づけて統一感
くすみブルー系のスウェットに、ブルーのシャツをレイヤードしたコーデです。レイヤードするアイテムの色を近づけることで、統一感がうまれます。きちんと感のあるシャツと、カジュアルなスウェットでバランス良くまとめています。
ニット×シャツ【難易度：★★】
ニットの下にシャツをレイヤードするコーデです。比較的簡単にきれいめカジュアルな印象になるため、おすすめの組み合わせです。
ニットにシャツをレイヤードする場合は、特にニットのサイズ感に注意が必要です。ジャストサイズのアイテムの場合、ピタッとしすぎてしまい、オフィススタイルのような印象になる可能性があります。
ビッグシルエット系のニットを選ぶと、失敗を減らすことができる！シャツの色は、鉄板の白がおすすめ。
無彩色で大人っぽく
グレーのニットに、ストライプ柄の白シャツをレイヤードしたコーデです。グレー系のデニムをボトムスに選んで無彩色でまとめることで、スタイリッシュで大人っぽい印象に仕上がっています。
カーディガン×シャツ【難易度：★★】
カーディガンの下にシャツをレイヤードするコーデです。
簡単にきれいめカジュアルな印象になるため、おすすめの組み合わせです。
カーディガンにシャツをレイヤードする場合は、特にカーディガンのサイズ感に注意が必要です。ジャストサイズを選んでしまうと、ピタッとしすぎてオフィススタイルのような印象になる可能性があります。
ビッグシルエット系のカーディガンを選ぶと、失敗を減らすことができる！シャツの色は、鉄板の白がおすすめ。
柄から色を拾ってこなれた印象に
アーガイル柄のカーディガンに、同系色のシャツを合わせたコーデです。パンツには、柄にも使われているブラウンを選んで、より統一感を高めています。シルバーのピアスが、モードな印象をプラスしているのがおしゃれです。
スウェット×ベスト【難易度：★★】
スウェットの上にベストを着るコーデです。
カジュアル・ストリートスタイルが好きな人に、特におすすめです。ジップがついている下記コーデ画像のようなベストを選ぶと、今っぽいスタイルに仕上げやすくなるのでおすすめです。ベストがハイネックの場合は、閉めているほうが気軽に着ることができるでしょう。
ニットベストをスウェットに重ねると、身幅に余裕がなくパツパツとした印象になりやすいので注意してください。
ベストは、ベーシックな黒が使い回しやすくておすすめ。また、スウェットとベストの色を合わせると、おしゃれな印象でまとまりやすくなる！
カジュアルコーデを大人っぽく
白系のスウェットに、カーキのナイロンベストを重ねたコーデです。落ち着いた印象の色を全体的に使うことで、カジュアルコーデを大人っぽく見せることができます。
Tシャツ×ベスト【難易度：★★】
Ｔシャツの上にベストを着るコーデです。
カジュアルスタイルが好きな人に、特におすすめです。ベストの前面にジップなどがある場合、開けていても閉めていてもOK。ハイネックの場合は、閉めているほうが気軽に着ることができるでしょう。
Ｔシャツにニットベストを重ねる際には、Ｔシャツとニットベストの首元が、異なるデザイン同士を合わせるとバランス良くまとめやすくなります。例えば、クルーネックのＴシャツにＶネックのベストといった合わせ方です。
Ｔシャツは、どんな色にもマッチする白がイチ推し！
シューズの色をリンクさせてまとまりを
グレー系のTシャツに、黒のベストを合わせたコーデです。シューズの色をリンクさせて、まとまりのある印象に。
スウェット×カーディガン【難易度：★★★】
スウェットにカーディガンを重ねるコーデです。シンプルなアイテム同士であれば比較的合わせやすくはありますが、パツパツ感のある印象になりやすいため、注意が必要です。
カーディガンをレイヤードする際には、袖がゆったりとしたドルマンスリーブや、装飾の多いスウェットは、選ばないようにすると安心です。
また、カーディガンはVネックを選ぶのが特におすすめです。スウェットはクルーネック、もしくはハーフジップの場合が多いため、デザインに差が生まれて、メリハリのあるコーデに仕上がりやすくなります。下記のように、襟があるデザインのカーディガンを合わせるのもおしゃれ！
ドルマンスリーブのスウェットでなくとも、基本的にスウェット×カーディガンの組み合わせは、腕周りがパツパツになりやすいため、オーバーサイズかつゆったりとした袖のカーディガンがマスト。
オールブラック×ブラウンでシックに
ハーフジップスウェットに、襟付きのカーディガンをレイヤードしたコーデです。スウェットとスラックス、シューズまでを黒でまとめていることで、ブラウンのカーディガンが、シックなアクセントになっています。
ニット×ベスト【難易度：★★★】
ニットの上にベストを着るコーデです。
カジュアルスタイルが好きな人に、特におすすめです。ベストの前面にジップなどがある場合、開けていても閉めていてもOK。ベストがハイネックの場合は、閉めているほうが気軽に着ることができるでしょう。
胴回りや肩回りがきつくならいようなサイズ感のベストを選ぶのがポイントです。
ニットにベストを重ねる際には、装飾が少なく毛足も長くない、シンプルなニットを選んでおくと安心。また、頭からすぽっと被るようなプルオーバーのニットを選ぶとよいでしょう。その場合、難易度も比較的低くなります。
逆に装飾があり毛足が長めのニットや、カーディガンの場合、バランスを取るのが難しくなる傾向にあります。
ベストはベーシックな黒が使い回しやすくておすすめ。ニットとベストの色を合わせると、おしゃれな印象でまとまりやすくなる！
ジップを開けて色の抜け感を
ハイネックのジップニットに、ベストをレイヤードしたコーデです。あえてジップの下部分を開けて白インナーを見せることで、色の抜け感を出しています。
パーカー×ベスト【難易度：★★★★】
パーカーにベストを重ねるコーデです。パーカーにベストを重ねるのは、比較的バランスを取るのが難しいため、上級者向けのスタイルと考えておくと安心です。
パーカーにベストを重ねるコーデを実践する人は比較的少ないため、うまく合わせれば差のつくおしゃれコーデに！
ニットベストで華やかに
白のパーカーに、黒のニットベストを重ねたコーデです。全体をモノトーンでまとめていますが、毛足の長いニットベストを使っていることで、華やかな印象に仕上がっています。
アウターに重ね着する方法は？
アウターの上に、さらにベストやカーディガンを重ねるコーデもおしゃれ！基本的にバランスを取るのが難しくはあるため、上級者向け（難易度：★★★★）と考えておくと安心です。
最近は、アウターとベストがセットで販売されている場合も。そういったセットアップを取り入れると、失敗が少なくおしゃれにまとまるのでおすすめ！
ロングコート×ベスト
ロングコート×ベストでメリハリを
ベージュのロングコートを使ったコーデです。ロングコートの上から黒のベストを重ねることで、メリハリのあるスタイルに仕上がっています。
デニムジャケット（レザージャケット）×カーディガン
オールブラックで統一感
デニムジャケットの上から、カーディガンを重ねたコーデです。全体を黒でまとめることで、統一感のあるレイヤードスタイルが完成しています。
