 
「パーカー」はメンズファッションの定番アイテムですが、一歩間違えると「部屋着っぽい」「子供っぽい」と思われてしまうことも。着こなしに悩んでいるファッション初心者の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、株式会社ZOZOが運営している日本最大級のファッションコーディネートアプリ、『WEAR(ウェア)』の運営局が、独自の視点からメンズパーカーの大人な着こなし方を解説します。
この記事を読めば、パーカーがダサく見えてしまう原因から、合わせるべきパンツ・アウター・インナー、さらには年代別・季節別のおすすめコーデまで、あなたの悩みを解決するヒントがきっと見つかります。もう「ダサい」なんて感じさせない、洗練されたパーカーコーデをマスターしましょう。
 
『WEAR』には「パーカー」を使ったメンズコーデの投稿が1万件以上!この記事を読んだ後、さらに多くのコーディネートを見たい方は、ぜひチェックしてみて。
- 【おしゃれの基本】パーカーを着こなすコツ
- パーカーコーデがダサい…?部屋着・子供っぽいと言われる原因
- パーカーに似合うパンツは?失敗しないボトムス選びを解説
- パーカーの中に何を着る?おすすめインナーと重ね着のコツ
- パーカーに合うアウターは?季節別おすすめジャケット&コート
- どの色が正解?定番カラーで見るメンズパーカーコーデ
- 年代別|大人に似合うメンズパーカーコーデの作り方
- 季節別|春・秋・冬をおしゃれに乗り切るメンズパーカーコーデ
- まとめ
【おしゃれの基本】パーカーを着こなすコツ
パーカーを大人っぽく、おしゃれに着こなすには、いくつかの簡単なルールがあります。このルールを意識するだけで、あなたのパーカーコーデは良い方向に変わるはずです。
 
取り入れられそうなルールから試してみて!
ルール1:きれいめアイテムを1点投入する
パーカー以外のアイテムをきれいめにまとめるとおしゃれなコーデに見えやすくなります。例えば、パンツをスラックスやきれいめなシルエットのチノパンにするだけで、カジュアルなパーカーとのバランスが取れ、全体の印象がぐっと引き締まります。
 
まずは足元をスニーカーから革靴に変えるだけでも効果がある!小さな箇所から変えてみよう。
ルール2:“ややゆったり”なサイズ感を選ぶ
身体のラインが出すぎるタイトなサイズや、大きすぎるサイズは避けましょう。ジャストサイズすぎず、オーバーサイズすぎない絶妙なリラックス感が、こなれた雰囲気を演出する鍵となります。
 
試着の際は、肩が少し落ちるくらいのサイズ感で、腰骨程度の丈感がおすすめ。鏡で全体のバランスをチェックしてみて。
ルール3:ベーシックカラーでまとめる
黒、白、グレー、ネイビーといった落ち着いた色を軸にコーディネートを組むと、失敗が少なく、洗練された印象に仕上がります。色数を抑えることで、大人っぽい落ち着きを演出できます。
 
インナーや小物で差し色をプラスすると、こなれ感アップ。まずはワントーンコーデから挑戦するのもおすすめ。
近年はジップパーカーの人気も加速中!
アウターのように羽織れるジップパーカーは、近年の人気アイテムです。Tシャツやシャツの上に羽織るだけで簡単にコーディネートが完成し、着こなしの幅も広がる便利な一枚。きれいめな印象を演出しやすいので、持っておくと重宝します。
 
前を開けても閉じても様になるのがジップパーカーの魅力。体温調節もしやすいので、季節の変わり目に大活躍!
パーカーコーデがダサい…?部屋着・子供っぽいと言われる原因
せっかくのパーカーコーデも、一歩間違えると「部屋着っぽい」「子供っぽい」というダサく思えてしまうような、残念な印象を与えてしまいがちです。ここでは、多くの人が陥りがちな失敗の原因を具体的に見ていきましょう。
 
自分に当てはまるものがないか、手持ちのパーカーを思い浮かべながらチェックしてみよう。
原因1:だらしなく見える「サイズ感」と「素材感」
パーカーが元々リラックスウェアだからこそ、だらしなく見せないための配慮が大切です。身体にフィットしすぎる、あるいは逆に大きすぎるサイズ感は避けましょう。また、何度も洗濯してヨレてしまったり、色褪せたりした生地は、部屋着感を加速させます。
 
まずは手持ちのパーカーの状態をチェック!もしヨレていたり、サイズが合わなくなっていたりしたら、思い切って新しいものに更新しよう。
原因2:子供っぽく見える「デザイン」
カジュアルなアイテムだからこそ、デザイン選びが重要です。特に、主張の激しい大きなロゴや派手なグラフィックデザインは、大人っぽさを損ない、子供っぽい印象に見えてしまうことがあるので上級者向けと考えておくと安心です。
 
無地や胸元のワンポイントといったシンプルなデザインだと大人っぽい印象に。素材の良さで差をつけるのもおすすめ。
パーカーに似合うパンツは?失敗しないボトムス選びを解説
パーカーコーデの印象を大きく左右するのがパンツ選び。ここでは、パーカーと相性抜群で、今っぽく仕上がりやすいおすすめのパンツを4種類ご紹介します。
 
特におすすめなのは、スラックス。簡単にきれいめカジュアルスタイルを作れる!
きれいめ派の王道「スラックス」
パーカーを最も手軽に大人っぽく見せてくれるのが「スラックス」です。カジュアルなパーカーと、きれいめなスラックスという正反対のアイテムを組み合わせることで、お互いの良さを引き立て合い、洗練された「きれいめカジュアル」スタイルが完成します。シルエットは、現在の主流である「ワイドストレート」や、すっきりとした「ストレート」がおすすめです。特にセンタープレス(中央の折り目)が入ったものを選ぶと、縦のラインが強調されて脚長効果も期待でき、より上品な印象になります。パーカーコーデに迷ったら、まずはスラックスを合わせてみましょう。
 
パーカーとスラックスの組み合わせは、大人カジュアルの鉄板!このコーデなら、ちょっとしたお出かけにも自信を持って行けるはず。

パーカー×スラックスできれいめに
グレーパーカーを使ったコーデです。ストライプ柄のスラックスを合わせて、きれいめな印象をプラスしています。ストライプ柄を使うことで、縦長のラインが強調されて、脚をより長くすっきりと見せています。
万能カジュアル「デニムパンツ」
パーカーとデニムパンツは王道の組み合わせですが、どちらもカジュアルなアイテムであるために、ラフな印象に見えすぎてしまう可能性も。大人っぽく洗練感を持って着こなすコツは、デニムの「色」と「シルエット」にあります。色は、濃いインディゴブルーのようなノンウォッシュやワンウォッシュのものを選ぶと、カジュアルながらも品のある印象に。シルエットは、スキニーではなく程よくゆとりのある「ストレート」や「ワイドストレート」が今の気分です。ダメージ加工や派手な色落ちは避け、シンプルなデザインを選ぶことが、子供っぽく見せないための重要なポイントです。
 
デニムのシルエットを太めのストレートに変えるだけで、コーデ全体が一気に今っぽくアップデートできる!

パーカーとデニムでカジュアルに
グレーパーカーとラフな白Tに黒のデニムパンツを合わせた、カジュアルコーデです。白Tをデニムのウエストにインしてベルトを見せることで、よりスタイルの良さを際立たせています。
こなれ感を演出する「チノパン」
きれいめとカジュアルの良いところを併せ持つ「チノパン」も、パーカーコーデの頼れる相棒です。ワークウェア由来のタフな雰囲気がありながら、スラックスに近いような品の良さも感じさせるため、非常にバランスの取りやすいアイテムと言えます。おすすめは、太すぎず細すぎない「ストレート」シルエット。色は定番のベージュやカーキはもちろん、黒やネイビーを選べばより都会的でシックな印象に仕上がります。素材の持つクリーンな印象が、パーカーのラフさを程よく中和し、こなれた大人の休日スタイルを演出してくれるでしょう。
 
ベージュのチノパンを合わせると、親しみやすくて柔らかな雰囲気に。ミリタリー由来のカーキなら、少し無骨なアクセントを加えられるのでおすすめ。

チノパンで品の良い大人カジュアル
グリーンのパーカーに、チノパンを合わせたきれいめ感のある、大人カジュアルコーデです。インナーのシャツとチノパン、レザーのローファーが、品の良さを高めています。首元にパーカーと同系色のバンダナを巻き、さりげなく見せることでアクセントに。
トレンド感も押さえる「カーゴパンツ」
少しトレンド感を意識したいなら、「カーゴパンツ」がおすすめです。元々ミリタリーウェアであるカーゴパンツの持つ無骨な雰囲気が、パーカーのカジュアルさと見事にマッチします。ただし、あまりにも太すぎるものや、ポケットが多すぎるデザインは、やんちゃな印象になることがあるので、上級者向けです。大人が選ぶなら、シルエットは程よい太さの「ワイドストレート」程度に留め、色は黒やオリーブ、チャコールグレーといった落ち着いたカラーを選ぶのが正解。これだけで、トレンド感と大人っぽさを両立した、ワンランク上のおしゃれが楽しめます。
 
ちょっと上級者向けに見えるけど、落ち着いた色とスッキリしたシルエットのカーゴパンツを選べば大丈夫。一気におしゃれの幅が広がる!

ラフな組み合わせをシルエットで大人っぽく
グレーのショート丈パーカーに、黒のカーゴパンツを合わせたコーデです。ラフに見えることの多いだぼっとしたカーゴパンツに、あえてショート丈のパーカーを合わせることで、すっきりと大人のストリートスタイルに。カーゴパンツのスタッズがアクセントになっています。
パーカーの中に何を着る?おすすめインナーと重ね着のコツ
パーカーの首元や裾からチラリと見えるインナーは、コーデの完成度を左右する重要な脇役です。インナーにまで気を配ることで、一気におしゃれ度が上がります。
複数の種類のインナーを持っておくのがおすすめ。同じパーカーでも雰囲気が変えられる!
定番で清潔感のある「白Tシャツ・ロンT」
最も簡単で失敗がないのが、クルーネックの「白Tシャツ」や「ロングTシャツ」をインナーにするスタイルです。パーカーの首元や裾から少しだけ白を見せることで、コーディネートに奥行きと清潔感が生まれます。これを「レイヤード」と呼び、こなれ感を出すための基本的なテクニックです。ポイントは、パーカーの裾から3~5cmほどTシャツの裾を出すこと。このわずかな差がパーカースタイルにメリハリを与え、ぐっとおしゃれな印象に見せてくれます。着丈が少し長めのTシャツを選ぶと、バランスが取りやすいでしょう。
 
「なんか今日のコーデ、物足りないな……」と思ったら、白Tを中に着てみて!この一手間が、周りと差をつけるポイントに。

白Tでメリハリと清潔感
ウォッシュ加工の黒いジップパーカーに白のロンTを重ね、同系色のワイドデニムを合わせたストリートコーデ。 インナーにシンプルな白のロンTを合わせることで、重くなりがちなブラックコーデにメリハリと清潔感をプラスしています。 ゆったりとしたパーカーとボリュームのあるワイドデニムの組み合わせが、リラックス感のあるシルエットを構築。
首元でおしゃれに差がつく「シャツ」
パーカーのインナーに「シャツ」を合わせると、よりきちんと感がプラスされ、きれいめな印象が強まります。特に相性が良いのは、襟のデザインがシンプルなレギュラーカラーシャツ。フードの中から襟が少し覗くだけで、カジュアルなパーカーが一気に引き締まります。白やサックスブルーなどのクリーンな色や、ストライプ柄やチェック柄をアクセントとして使うのもおすすめです。シャツの裾をパーカーから出すか出さないかで印象が変わるので、全体のバランスを見て調整してみましょう。
 
パーカー×シャツの組み合わせは、知的で誠実な印象を与えたい時にぴったり。

シャツでカジュアルコーデに清潔感
グレーのジップパーカーに白シャツを羽織り、ペイント加工のワイドデニムを合わせたコーデ。 パーカーのインナーにクリーンな白シャツを合わせることで、カジュアルなスタイルに清潔感と奥行きをプラスしています。 ゆったりとしたパーカーとシャツの丈感の違いが、リラックスした雰囲気のレイヤードスタイルを演出しています。
防寒とこなれ感を両立「タートルネック」
秋から冬にかけて、防寒とおしゃれ感を両立させたいなら「タートルネック」や「モックネック」のカットソーが最適です。パーカーのフード部分からインナーの首元が覗くことで、上品で落ち着いた雰囲気を演出できます。パンツも太めのものを選び、太めのIラインシルエットを意識すると、より今らしいバランスになります。色はパーカーと同系色でまとめるとシックに、反対色を選ぶとアクセントとして機能します。
 
首元が暖かいだけでなく、見た目もグッと大人っぽくなる一石二鳥の組み合わせ。冬のパーカーコーデがマンネリ化してきたら、ぜひ試してみて!

タートルネックで大人っぽく
ウォッシュ加工のジップパーカーに黒のタートルネックを重ね、同系色のワイドパンツを合わせたコーデ。 パーカーのインナーにタートルネックを合わせることで、首元に立体感が生まれ、カジュアルな中にも大人っぽい雰囲気をプラス。 全体を風合いのあるダークトーンで統一してネックレスでアクセントを効かせた、洗練されたストリートスタイルです。
パーカーに合うアウターは?季節別おすすめジャケット&コート
パーカーは、アウターとのレイヤード(重ね着)も楽しめる万能アイテム。合わせるアウター次第で、様々な表情を見せてくれます。
 
季節やなりたい雰囲気に合わせて選ぼう!
都会的で洗練された「きれいめコート(ステンカラー・チェスター)」
冬のパーカーコーデを大人っぽく格上げしたいなら、「ステンカラーコート」や「チェスターコート」といったきれいめなロングコートとの組み合わせがおすすめです。フードがあることでかっちりしすぎず、程よい抜け感が生まれます。このスタイリングは上級者向けとされがちなYラインシルエットになりやすいですが、コートのシルエットをゆったりしたものに、パンツもワイドストレートなどを選ぶことで、太めのIラインに近いバランスになり、トレンド感のある着こなしが可能です。コートとパーカーの色を同系色でまとめると、より洗練された印象になります。
 
コートのフォーマルな印象を、パーカーが良い意味で崩してくれる!この「ギャップ」がおしゃれに見える秘訣。

パーカーで程よい抜け感を
黒のチェスターコートに、黒のジップパーカーと白Tシャツを重ね、ネイビーのワイドデニムを合わせたコーデ。 かっちりとしたロングコートのインナーにあえてジップパーカーを合わせることで、程よい抜け感とストリートな雰囲気をプラス。アクセサリーで個性を加えた、洗練されたミックススタイルです。
無骨さが魅力「ミリタリージャケット」
MA-1やM-65に代表される「ミリタリージャケット」とパーカーの組み合わせは、相性抜群の鉄板コンビです。ミリタリーアイテムの持つ無骨な雰囲気と、パーカーのリラックス感が絶妙にマッチし、こなれたカジュアルスタイルを構築します。特に、ボリュームのあるフードがジャケットの襟元で立体的に立つことで、顔周りが華やかに見える効果も。パンツはスラックスで都会的に仕上げるも良し、デニムやカーゴパンツでとことんカジュアルにまとめるも良しと、幅広い着こなしが楽しめます。
 
パーカーとミリタリージャケットは、お互いの良さを引き立て合う最高のパートナー。カジュアル好きにおすすめの組み合わせ。

ショート丈MA-1でバランス良く
黒のMA-1にグレーのジップパーカーを重ね、白のグラフィックTシャツと黒のワイドデニムを合わせたストリートコーデ。 ショート丈のMA-1にパーカーをレイヤードすることで、上半身に立体感と防寒性をプラスしています。 ボトムスにボリュームのあるワイドデニムを合わせ、メリハリのあるAラインシルエットを構築した点がポイント。
アクティブな印象の「ダウンジャケット・ベスト」
防寒性を最優先したい真冬には、「ダウンジャケット」や「ダウンベスト」が活躍します。ボリュームのあるダウンジャケットとパーカーを合わせる際は、着膨れして見えないようにサイズ感に注意しましょう。ダウンジャケットはジャストサイズ〜やや大きめを選び、インナーのパーカーは肉厚すぎないものを選ぶのがポイントです。ダウンベストの場合は、パーカーの腕部分が見えるため、すっきりとした印象になります。ボトムスはストレートシルエットのパンツなどを合わせ、全体のシルエットが太くなりすぎないように意識するとバランス良くまとまります。
 
寒い冬の日の最強コンビ!アウトドアシーンはもちろん、街着としてもスタイリッシュに着こなせる組み合わせを目指そう。

ダウンジャケットとワイドボトムスでバランスを整える
黒のダウンジャケットにグレーのロゴパーカーを重ね、黒のワイドデニムを合わせた冬のストリートコーデ。 ボリュームのあるダウンジャケットのインナーにパーカーを合わせることで、首元に立体感が生まれ、防寒性とこなれ感を両立。 上半身のボリューム感に対し、ボトムスも極太のワイドデニムでバランスを取り、キャップや小物でアクセントを加えています。
春秋の主役「デニムジャケット・ブルゾン」
春や秋といった季節の変わり目に重宝するのが、「デニムジャケット(Gジャン)」や「ブルゾン」といった軽めのアウターです。パーカーの上に羽織るだけで、温度調整がしやすく、立体感のあるコーディネートが完成します。デニムジャケットを合わせる際は、インナーのパーカーをグレーや白にすると、定番のカジュアルスタイルに。ブルゾンを合わせる際は、MA-1のようなミリタリー系はもちろん、スイングトップのようなクリーンなデザインのものを選ぶと、より大人っぽい印象に仕上がります。
 
気温が不安定な時期に、この組み合わせを知っていると本当に便利。アウターの着脱で、一日中快適におしゃれを楽しめる。

シャツでクリーンな印象をプラス
インディゴのデニムジャケットに、グレーのジップパーカーとライトブルーのシャツを重ね、黒のワイドデニムを合わせたレイヤードコーデ。 デニムジャケットのインナーにパーカーとシャツを組み合わせることで、奥行きのある立体的な上半身を演出。 カジュアルな重ね着にクリーンなシャツが加わることで、ラフさときちんと感のバランスが取れた着こなしです。
どの色が正解?定番カラーで見るメンズパーカーコーデ
パーカーの色選びも重要なポイント。まずは着回し力が高く、どんなスタイルにも合わせやすい定番カラーから揃えるのがおすすめです。
 
特におすすめなのは、まず黒パーカーを手に入れること!
着回し力No.1「黒パーカー」の着こなし
「黒パーカー」は、どんな色とも合わせやすく、コーディネート全体を引き締まった印象に見せてくれる万能アイテムです。カジュアルなデザインのパーカーでも、黒を選ぶだけで大人っぽさがアップします。着こなしのポイントは、大人っぽいモノトーンやベーシックカラーでコーデをまとめつつ、インナーの白Tをチラ見せしたり、素材感の違うアイテムを組み合わせたりして、のっぺり見えないように工夫すること。ベージュのチノパンやインディゴデニムなど、他の色のパンツと合わせても失敗しにくいためおすすめです。
 
一枚持っておいて損はない黒パーカー。迷ったらまず黒を選べば、着こなしの幅がぐっと広がるはず。

パーカー×スラックスできれいめカジュアル
ウォッシュ加工が施された黒のジップパーカーに、ワイドスラックスを合わせた、きれいめカジュアルなオールブラックコーデ。 パーカーのヴィンテージライクな風合いが、全身黒の着こなしに奥行きと表情を加えています。
柔らかな印象「グレーパーカー」の着こなし
「グレーパーカー」は、黒ほど重くならず、白ほど汚れが気にならない、まさに万能カラー。どんな色とも馴染みやすく、柔和で親しみやすい雰囲気を演出してくれます。特に、様々なトーンのグレーを組み合わせる「グラデーションコーデ」は、おしゃれ上級者のテクニック。例えば、チャコールグレーのパーカーにライトグレーのスラックスを合わせる、といった具合です。もちろん、黒のパンツで引き締めたり、ネイビーのパンツで清潔感を出したりと、合わせるボトムスを選ばないのも魅力です。
 
グレーは「中間色」だから、どんな色ともケンカしないのが強み。コーディネートの潤滑油みたいな役割を果たしてくれる。

小物でパーカーコーデをきれいめに
グレーのジップパーカーに白Tシャツをインナーとして使い、インディゴブルーのワイドデニムを合わせたコーデ。 カジュアルなジップパーカーに、タックインしたインナーやレザー素材のバッグ・シューズを合わせることで、きれいめな印象をプラスしています。
清潔感たっぷり「白・ネイビーパーカー」の着こなし
クリーンで爽やかな印象を与えたいなら「白パーカー」がおすすめです。顔色を明るく見せてくれる効果も期待できます。汚れが気になるという方は、オフホワイトや生成り色を選ぶと少し扱いやすくなります。一方、「ネイビーパーカー」は、黒に近い感覚で使えつつ、黒よりも知的で誠実な印象を与えてくれるのが特徴。白シャツや白Tとの相性も抜群で、品の良いマリンスタイルやアイビースタイルを彷彿とさせます。白もネイビーも、清潔感が命なので、こまめなケアを心がけましょう。
 
白やネイビーのパーカーをきれいに着こなしている人は、すっきりと爽やかな雰囲気に見えやすくなる。清潔感を大切にしたい大人にこそ着てほしいカラー。

ダークトーンでも重たすぎない印象に
ネイビーのジップパーカーに、黒のワイドスラックスを合わせたコーデ。 ゆったりとしたパーカーと、ストンと落ちるワイドスラックスの組み合わせが、力の抜けたAラインシルエットを構築。 全体をダークトーンでまとめつつ、インナーのタンクトップやチェーンネックレスでアクセントを加え、重たすぎない印象に仕上げています。
年代別|大人に似合うメンズパーカーコーデの作り方
パーカーは幅広い年代で楽しめるアイテムですが、年齢に合わせた着こなしを意識すると、より一層魅力的に見えます。ここでは年代別のポイントを解説します。
 
どのような世代でもファッションに迷ったら、きれいめなアイテムとカジュアルを組み合わせることを意識しよう!
20代:トレンドを意識した着こなし
20代の方は、トレンドを積極的に取り入れた着こなしに挑戦してみるのがおすすめです。オーバーサイズのパーカーを選び、ボトムスにワイドなカーゴパンツやデザイン性の高いデニムを合わせるなど、シルエットで遊んでみましょう。色使いも、定番カラーをベースにしつつ、インナーやスニーカーで差し色を加えたり、少し明るいトーンのパーカーを選んでアクセントにしてみるなど、着こなしの幅を広げてみましょう。ストリート感を意識しつつも、どこかにクリーンな要素(例えば白Tのレイヤードなど)を加えると、バランス良くまとまります。
 
色々なスタイルに挑戦して、自分の好きなスタイルを見つけよう!

きれいめ×ストリートなトレンドスタイル
グレーのジップパーカーに、白シャツとネクタイを締め、ワイドデニムを合わせた上級者コーデ。 カジュアルなパーカーのインナーにあえてシャツとネクタイというトラッドなアイテムを合わせることで、遊び心のあるスタイルに。 足元のローファーがネクタイとリンクし、ストリートな中にきれいめな要素を加えた絶妙なバランスです。
30代:きれいめとカジュアルの好バランス
30代のパーカーコーデで大切にするのがおすすめなのは、「きれいめ」と「カジュアル」のバランスです。例えば、パーカーに合わせるパンツはスラックスやきれいめなチノパンを選び、足元は革靴や上品なレザースニーカーにするなど、コーディネートの半分以上をきれいめなアイテムで構成することを意識してみるとよいでしょう。パーカー自体の選び方も、派手なロゴ入りは避け、無地で素材の良いものを選ぶと、大人の余裕を感じさせるスタイルが作れます。上質なアイテムをシンプルに着こなすことが、30代の魅力を引き立てます。
 
カジュアルなパーカーだからこそ、合わせるアイテムはきれいめを意識したい。この「引き算」ができるようになると、一気におしゃれに見える。

インナーのパーカーで抜け感を
チャコールグレーのテーラードジャケットに、グレーのジップパーカーを重ね、ウォッシュド加工のワイドデニムを合わせたコーデ。 かっちりとしたジャケットのインナーにパーカーをレイヤードすることで、程よい抜け感を加えています。 ボトムスにあえてルーズな加工デニムを合わせることで、きれいめとカジュアルを融合させた上級者スタイルに仕上げています。
40~50代:上品さと清潔感を最優先
40~50代のパーカーコーデでは、「上品さ」と「清潔感」をキーワードにするのがおすすめです。ヨレや色褪せのない、高品質なパーカーを選びましょう。ジャストサイズ〜ややゆとりのある、ベーシックなデザインのものを選ぶとよいでしょう。コーディネート全体の色数を3色以内に抑えると、落ち着いた上品な雰囲気に仕上がります。例えば、ネイビーのパーカー、グレーのスラックス、白スニーカーといった組み合わせは、清潔感と品格を両立できる鉄板の組み合わせです。上質な素材感と、丁寧な着こなしを心がけてみてください。
 
若作り感が出てしまうのは避けたいところ。質の良いものをシンプルに着る、という王道スタイルが40~50代におすすめの着こなし方。

ラフすぎない大人カジュアル
ダークグリーンのジャケットに黒のハーフジップパーカーを重ね、ライトブルーのワイドデニムを合わせたコーデ。 ジャケットのインナーにパーカーを合わせることで、程よいリラックス感を加えています。 革靴で足元の印象を引き締めて、ラフすぎない大人のカジュアルスタイルを演出しています。
季節別|春・秋・冬をおしゃれに乗り切るメンズパーカーコーデ
パーカーはインナーやアウターを工夫することで、春、秋、冬の3シーズン活躍する優れものです。ここでは季節ごとの着こなしのポイントをご紹介します。
 
季節に合わせたパーカーコーデで、おしゃれをもっと楽しもう。
春:軽やかさを意識したレイヤードスタイル
暖かい春は、パーカーを主役にした軽やかなスタイリングが楽しめます。白やライトグレー、ベージュといった明るい色のパーカーを選ぶと、季節感が出しやすいでしょう。一枚で着るのも良いですが、インナーに白Tシャツを挟んでレイヤードしたり、デニムジャケットや薄手のブルゾンを羽織ったりと、重ね着で奥行きを出すのがおすすめです。日中は暖かくても朝晩は冷えることがあるので、着脱しやすい軽めのアウターとの組み合わせは、実用面でも理にかなっています。足元は軽快な印象になれるスニーカーや、カジュアルアイテムが多い場合にはローファーもぴったりです。
 
重くなりがちな冬コーデから一転、春は色や素材で軽やかさを出すのがポイント。パーカーを主役に、爽やかな着こなしを楽しもう。

春のパーカーコーデ
グレーのジップパーカーに、ブルーのストライプシャツとネクタイを合わせ、ワイドデニムをスタイリングした春コーデ。 カジュアルなパーカーのインナーに、あえてシャツとネクタイを合わせる遊び心のあるレイヤードがポイントです。 キャップやローファーなどの小物使いで、トラッドとストリートを融合させた上級者向けの着こなし。
秋:深みのある色で季節感を演出
過ごしやすい秋は、パーカーコーデがとてもよく映える季節。ボルドー、ブラウン、カーキ、マスタードといった、秋らしい深みのある「こっくりカラー」のパーカーを取り入れると、一気に季節感のある装いになります。素材に、少し起毛感のあるスウェット生地や、ワッフル素材などを選ぶと、見た目にも暖かみが生まれます。チェック柄のシャツをインナーにしたり、コーデュロイ素材のパンツを合わせたりと、温かみのある素材や色を組み合わせることで、秋ならではのおしゃれを存分に楽しむことができます。
 
「食欲の秋」ならぬ「おしゃれの秋」。パーカーを軸に、色や素材で季節感を表現できると、ファッションがもっと楽しくなるはず!

秋のパーカーコーデ
ブラウンのロゴジップパーカーに、ピンストライプ柄の極太ワイドスラックスを合わせた秋のストリートコーデ。 ボリュームのあるトップスとボトムスを組み合わせ、リラックス感のあるAラインシルエットを構築しています。 パーカーの深みのある色合いが秋らしさを演出し、インナーの白Tシャツで程よい抜け感をプラス。
冬:防寒とおしゃれを両立するアウタースタイル
寒い冬は、パーカーをミドルレイヤー(中間着)として活用するのが基本です。ウールのチェスターコートやダウンジャケットといった、保温性の高いアウターのインナーにパーカーを仕込むことで、防寒性を高めつつ、フードがコーディネートのアクセントとしても機能します。この時、アウターとパーカーの色を合わせたり、逆にアクセントになる色を選んだりと、色の組み合わせを楽しみましょう。パンツは風を通しにくい厚手のものを選び、首元にはマフラーを巻くなど小物も活用して、暖かくおしゃれな冬のパーカーコーデを完成させましょう。
 
パーカーのフードは、見た目だけでなく、首周りの防寒にも役立つ優れもの。機能性とおしゃれを両立させた着こなしで、寒い冬を乗り切ろう。

冬のパーカーコーデ
黒のダウンジャケットにグレーのパーカーを重ね着し、黒のワイドデニムを合わせた冬のストリートコーデ。 ボリュームのあるダウンのインナーにパーカーを合わせることで、防寒性を高めつつ、首元に立体感のあるレイヤードスタイルを構築。 全体をモノトーンで統一し、キャップやワイドデニムでストリート感を加えることで、都会的な着こなしに仕上げています。
まとめ
今回は、メンズのパーカーコーデをおしゃれに見せるための着こなし術を、アイテム選びから年代別、季節別のポイントまで幅広く解説しました。
パーカーコーデがダサく見えてしまう原因は、サイズ感や素材感、合わせるアイテムの選び方にありました。しかし、きれいめなパンツを合わせたり、インナーで清潔感をプラスしたり、大人っぽいアウターを選んだりといった少しの工夫で、パーカーは簡単におしゃれに着こなせる万能アイテムに変わります。
 
この記事が、あなたのパーカーコーデの悩みを解決するきっかけになりますように。ぜひ明日から、自信を持ってパーカーを着こなしてみて!
















