メンズファッションの定番アイテム「チノパン」。
誰もが一本は持っているアイテムだからこそ、「どう着こなせば今っぽく見えるんだろう……」「なんだかコーデが野暮ったく見えてしまう」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、『ZOZOTOWN』でおなじみの株式会社ZOZOが運営するファッションコーディネートアプリ『WEAR』が独自の視点から、ファッション初心者の方に向けて、メンズチノパンコーデの基本から応用まで解説します。
失敗しないためのルールから、合わせるトップス、アウター、靴の選び方、さらには年代別・色別・季節別の着こなし術まで、この記事を読めば、あなたのチノパンコーデはぐっと洗練されることでしょう。

『WEAR』には、メンズの「チノパン」を使ったコーデ投稿が1万件以上!記事で基本を押さえたあとは、お気に入りのコーデを探しに行こう。
- メンズコーデの定番!チノパンをおしゃれに着こなす基本とは?
- チノパンコーデはダサい?注意点は?
- チノパンに合うトップスは?定番アイテムとの合わせ方
- チノパンに合うアウターは?種類別おすすめコーデ
- チノパンコーデに合う靴は?足元で印象をコントロール
- 【年代別】チノパン メンズコーデの着こなす術
- 【色別】チノパンの印象と着こなしのポイント
- 【季節別】春夏秋冬のチノパン着こなしポイント
- まとめ
メンズコーデの定番!チノパンをおしゃれに着こなす基本とは?
まずはじめに、チノパンをおしゃれに着こなすための基本的な考え方について見ていきましょう。定番アイテムだからこそ、基本を押さえるだけでコーディネートの完成度はぐっと上がります。なぜチノパンがこれほどまでにメンズファッションで愛されているのか、その理由を知ることも着こなしへの理解を深める一歩になります。そして、ファッションで今っぽさを出すことにおいて最も重要な要素のひとつである「シルエット」についても詳しく解説します。

なぜ定番なのか?どうすれば今っぽくなる?まずはチノパンコーデの「核」となる部分から理解を深めていこう!
チノパンがメンズファッションに欠かせない理由
メンズファッションの定番アイテムとして長年愛されているチノパンは、丈夫で扱いやすいコットン生地(チノ・クロス)が特徴です。デニムよりも少しきちんと感があり、スラックスよりもカジュアルなそのデザインは、合わせるアイテムを選ばず、きれいめからカジュアルまで幅広いスタイルに対応できる抜群の着回し力を誇ります。一本持っているだけでコーディネートの幅がぐっと広がるため、ファッション初心者から上級者まで、すべての人にとって欠かせないマストアイテムと言えるでしょう。

どんなコーデにも馴染む万能さがチノパン最大の魅力!まずはクローゼットに一本加えてみるのがおすすめ。
今どきコーデの鍵は「シルエット選び」にあり
チノパンコーデをおしゃれに見せるために意識したい最大のポイントは「シルエット選び」です。トップスにボリュームを持たせボトムスを細く見せる「Yラインシルエット」は昨今主流のシルエットから離れるため着こなしが難しく、上級者向けと言えます。
そこでおすすめしたいのが、トップスをジャストサイズに、ボトムスにゆとりを持たせる「Aラインシルエット」や、上下ともにゆったりとした「太めのIラインシルエット」です。
具体的には、「ワイド」や「ストレート」といったシルエットのチノパンを選ぶのが現在の主流です。程よいリラックス感とこなれた雰囲気を演出でき、誰でも簡単におしゃれなバランスを作ることが可能です。まずはシルエットから意識してみましょう。

今っぽさを出すなら、チノパンのシルエットは「ワイド」や「ストレート」がおすすめ!これだけでコーデが見違えるので試してみて。
チノパンコーデはダサい?注意点は?
チノパンは決してダサいアイテムではありません。チノパンコーデがダサいか不安を感じたときには、下記2つのポイントに当てはまっていないかをチェックしてみましょう。
おしゃれな着こなしを学ぶのと同じくらい、「今っぽく見えにくい」あるいは「野暮ったく見えてしまう」可能性のあるポイントを知っておくことも大切です。知らず知らずのうちにやってしまいがちな例を事前に把握しておけば、失敗のリスクを大幅に減らすことができます。
ここでは、特に初心者が陥りやすい2つのポイントをピックアップして解説します。サイズ感と裾の扱い方という、基本的な部分ですが、ここの意識を変えるだけでコーディネートの印象は大きく変わります。自分の持っているチノパンや、これからのパンツ選びの際に、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

転ばぬ先の杖!おしゃれに見えにくくなる可能性を避けるために、まずは注意点からチェックしていこう。
ピチピチなサイズ感は避けるのが無難
チノパンを選ぶ際に注意したいのが、脚のラインがくっきりと出てしまうような、細すぎるサイズ感のものです。いわゆるスキニーパンツのようなシルエットは、現在主流のシルエットから離れているため、着こなしの難易度が高くなります。また、体のラインを拾いすぎることで、かえって体型が気になるというデメリットも。
現在は、程よくゆとりのあるサイズ感が主流です。太ももから裾にかけてストンと落ちるようなストレートシルエットや、全体的にゆとりのあるワイドシルエットを選ぶことで、体型をカバーしつつ、リラックス感のある今どきのコーディネートが完成します。

ちょっと窮屈に感じたら、それはサイズが合ってないサインかも。快適でおしゃれな、ゆとりのある一本を選ぶのがおすすめ。
裾のロールアップは上級者向け
かつては定番のテクニックだったパンツの裾のロールアップですが、現在のトレンドからすると少し注意が必要です。足元をすっきり見せる効果を狙ったものですが、やり方によってはかえって子供っぽい印象を与えてしまったり、足元で視線が途切れてしまい、スタイルが悪く見えてしまう可能性があるため、上級者向けのテクニックと考えておくと安心です。
特におしゃれ初心者のうちは、裾を折り返さずにはける丈感のパンツを選ぶのがおすすめです。購入時にしっかり試着をするか、お直しで自分の身長に合った長さに調整すると良いでしょう。裾がわずかにたるむ「ワンクッション」程度の丈感を意識すると、誰でも簡単にきれいな足元のシルエットを作ることができます。

裾はまくらないのが今の主流!自分の丈に合ったチノパンを選んで、スマートな足元を演出しよう。
チノパンに合うトップスは?定番アイテムとの合わせ方
チノパンコーデの印象を大きく左右するのが、上半身のアイテムである「トップス」です。ここでは、数あるトップスの中でも特にチノパンとの相性が良く、着回し力も高い定番アイテムを3種類ご紹介します。それぞれのアイテムが持つ雰囲気や特徴を理解することで、なりたいイメージに合わせて自在にコーディネートを組めるようになります。きれいめからカジュアルまで、幅広いスタイルに対応できるチノパンだからこそ、トップスの選び方がコーディネートの鍵を握ります。まずはこの3つの基本パターンを押さえて、日々の着こなしに役立ててみましょう。

トップスの選び方次第で印象は自由自在!基本の3パターンをマスターして、着こなしの幅を広げよう。
カジュアルなら「無地のTシャツ・カットソー」
チノパンコーデの基本として、まず押さえておきたいのが無地やワンポイントのTシャツとの組み合わせです。シンプルな白や黒、グレーといったベーシックカラーのTシャツをチノパンと合わせることで、清潔感のある大人なカジュアルスタイルを簡単に作ることができます。ポイントは、ジャストサイズか少しだけゆとりのあるサイズ感を選ぶこと。一枚で着るのはもちろん、シャツやジャケットのインナーとしても活躍するため、何枚あっても困らない万能アイテムです。上質な素材のものを選べば、より上品な雰囲気を演出することも可能でしょう。

迷ったら、まずは白の無地Tシャツを合わせるのがおすすめ!それだけでコーデの土台が完成する。

ロンT×チノパンでルーズな着こなし
ダークブラウンのロンTに、極太シルエットのベージュチノパンを合わせたストリートコーデ。 定番のロンT×チノパンスタイルも、上下ともにボリューム感のあるアイテムを選ぶことで、今っぽいルーズな着こなしに。 ネクタイやウォレットチェーンをアクセントとして加えることで、シンプルなコーデに個性をプラスしています。
清潔感を出すなら「シャツ」が鉄板
チノパンをより大人っぽく、きれいめに着こなしたいならシャツとの組み合わせが最適です。特に、洗いざらしの風合いが魅力のオックスフォードシャツや、滑らかな生地感のブロードシャツなどは相性抜群。ボタンを全て留めてきっちりと着こなせば誠実な印象に、第一ボタンや第二ボタンを開けて少し着崩せば、こなれたリラックス感を演出できます。また、Tシャツの上に羽織りとして使うのもおすすめです。春や秋といった季節の変わり目に重宝するスタイリングで、体温調節がしやすいというメリットもあります。シャツの色は、白やサックスブルーといった爽やかなカラーを選ぶと、どんな色のチノパンにも合わせやすく失敗しにくいでしょう。

チノパン×シャツは、清潔感を出したい時の最強コンビ!デートや少しきれいめな場所にも対応できるスタイル。

チノパン×白シャツで爽やかに
白の開襟シャツに、ベージュのワイドチノパンを合わせたコーディネート。 リネンライクなシャツの清涼感と、チノパンのほどよいリラックス感が、大人の余裕を感じさせる着こなしに。 レザーのバッグやハンチング帽を加えることで、統一感を出しつつ上品さをプラスしています。
リラックス感を演出する「スウェット・パーカー」
休日のリラックスしたコーディネートには、スウェットやパーカーがぴったりです。カジュアルな印象の強いアイテムですが、チノパンと合わせることで、ラフになりすぎない絶妙なバランスのスタイルが完成します。スウェットやパーカーはカジュアル度が高いアイテムのため、サイズが大きすぎたりデザインが派手すぎたりすると、部屋着のように見えてしまう可能性が高まります。無地やワンポイントロゴなどシンプルなデザインを選ぶのが、大人っぽく着こなすコツです。

スウェットやパーカーを合わせるときは、身体のラインがわからないゆとりのあるサイズ感と、腰骨程度の丈感を選ぶように意識してみよう!

色でまとまりのあるスタイルに
ネイビーのスウェットに、ベージュのワイドチノパンを合わせたカジュアルコーデです。 黒のニット帽とヘッドホンで印象を引き締めています。チノパンの色にも近いブラウンのスニーカーを取り入れて、まとまりのあるスタイルに。
チノパンに合うアウターは?種類別おすすめコーデ
コーディネートの印象を決定づける主役アイテム、それがアウターです。特に季節の変わり目や冬場には、どんなアウターを羽織るかで全体の雰囲気が大きく変わります。ここでは、チノパンとの相性を考えた上で、特におすすめしたいアウターを4種類ピックアップしました。きれいめなスタイルから王道のカジュアル、トレンド感のある着こなしまで、それぞれ異なる魅力を持つアウターをご紹介します。これらのアウターを使い分けることで、チノパン1本でも全く違う表情のコーディネートを楽しむことができるようになります。

アウターはコーデの顔!定番チノパンに何を羽織るかで、自分らしさを表現してみよう。
きれいめに決まる「テーラードジャケット」
チノパンのカジュアルな雰囲気を、品よく格上げしてくれるのがテーラードジャケットです。ビジネスシーンで使われるようなものではなく、少しゆとりのあるシルエットを選ぶのがポイント。インナーにはシンプルなTシャツやカットソーを合わせるだけで、気取らない大人のきれいめカジュアルスタイルが完成します。

ジャケットを羽織るだけで、いつものチノパンコーデが一気に大人顔に。ちょっとしたお出かけにもおすすめ。

チノパンで絶妙に外しておしゃれに
グレーのテーラードジャケットに、ベージュのワイドチノパンを合わせたきれいめカジュアルコーデ。 インナーにシャツとネクタイを合わせることで、上半身はドレッシーな印象に。 ボトムスにあえて太めのチノパンを持ってくることで、かっちりしすぎない絶妙な外しを効かせた着こなしです。
王道カジュアル「デニムジャケット(Gジャン)」
チノパンとデニムジャケット(Gジャン)の組み合わせは、アメカジの王道とも言える鉄板のコーディネートです。インナーには白Tシャツやパーカーを合わせるのが定番。デニムジャケットの無骨さとチノパンの素朴さが絶妙にマッチし、飾らない魅力のあるスタイルが作れます。デニムジャケットのサイズ感は、ジャストサイズよりも少しゆとりのあるものを選ぶと、今っぽいリラックス感を表現できておすすめです。

チノパン×デニムジャケットは永遠の定番コンビ!無骨さと親しみやすさを両立できる、頼れる組み合わせ。

シルエットでトレンド感を
ウォッシュ加工のデニムジャケットに、ベージュのワイドチノパンを合わせたカジュアルコーデ。 デニムとチノパンという定番のアメカジスタイルも、トップスをショート丈に、ボトムスをワイドシルエットにすることで、トレンド感のある印象に。 キャップやウォレットチェーンなどの小物で遊び心をプラスしています。
トレンド感を加える「MA-1・ミリタリーブルゾン」
ミリタリー由来のチノパンには、同じくミリタリーアイテムであるMA-1などのブルゾンも当然ながら好相性です。無骨な印象のMA-1を合わせることで、コーディネート全体が引き締まります。特に、カーキやブラックといった定番カラーのMA-1は、ベージュや黒のチノパンと非常に合わせやすいでしょう。
注意点として、上下ともにミリタリーアイテムなので、他のアイテムはシンプルにまとめるのがおすすめです。インナーは無地のTシャツやニット、足元はきれいめなスニーカーなどを選び、無骨な印象が強くなりすぎないようバランスを取るとよいでしょう。

ミリタリーアイテム同士の組み合わせは、他のアイテムで引き算するのがコツ。都会的なミリタリースタイルを目指そう!

インナーでコーデに抜け感を
黒のMA-1ジャケットに、ベージュのワイドチノパンを合わせたアメカジコーデ。 丈が短めのMA-1とワイドシルエットのチノパンを着こなすことで、今っぽいバランス感に。 インナーの白Tシャツを首元から見せることで、コーデに抜け感をプラスしています。
冬の大人コーデの定番「ロングコート」
冬のコーディネートの主役となるコート。上品な印象のロングコートは、カジュアルさのあるチノパンと合わせることで、程よく力の抜けた大人の冬スタイルを作り出します。ウール素材のきれいめなロングコートにあえてチノパンを合わせることで生まれる「ギャップ」が、おしゃれな雰囲気を演出するのです。インナーにはニットやタートルネックを合わせると、防寒性を高めつつ、より季節感のある着こなしになります。

きれいめなロングコートを、チノパンでカジュアルダウン!このバランスがおしゃれ上級者に見せる秘訣。

チノパン×ロングコートで知的に
黒のロングコートに、ベージュのワイドチノパンを合わせたきれいめカジュアルコーデ。 Aラインのロングコートと太めのチノパンを合わせることで、リラックス感のあるシルエットを演出しています。 インナーのチェックシャツや革靴、メガネなどの小物使いが、全体を知的でクリーンな印象に格上げ。
チノパンコーデに合う靴は?足元で印象をコントロール
「おしゃれは足元から」という言葉があるように、靴はコーディネート全体の印象を決定づける重要なパーツです。どんなにおしゃれな服を着ていても、足元のバランスが悪いと全体が台無しになってしまうことも。
ここでは、チノパンコーデの完成度をぐっと高めてくれる、おすすめの靴を2つのタイプに分けてご紹介します。カジュアルスタイルの定番であるスニーカーと、コーディネートを格上げしてくれる革靴。それぞれの特徴と合わせ方のポイントを知ることで、シーンやなりたいイメージに合わせて最適な一足を選べるようになります。

コーデの仕上げは足元で決まる!スニーカーと革靴、この二つを使いこなして印象をコントロールしよう。
迷ったらコレ!定番の「きれいめスニーカー」
チノパンコーデに合わせる靴に迷ったら、まずはきれいめなスニーカーを選ぶと失敗しにくいでしょう。特に、白や黒のレザー素材、あるいはキャンバス素材のシンプルなデザインのスニーカーは、どんな色のチノパンとも相性が良く、コーディネートに清潔感と軽快さをプラスしてくれます。ボリュームのあるハイテクスニーカーよりも、すっきりとしたフォルムのローテクスニーカーの方が、大人っぽい印象に仕上がりやすくなります。カジュアルなスタイルはもちろん、ジャケットを合わせたきれいめなスタイルの「外し」としても使えるため、一足持っておくと非常に重宝します。

シンプルな黒や白のスニーカーが一足あれば、どんなチノパンコーデにも対応可能!迷ったら、足元に重心があるように見えてバランスが取りやすい黒スニーカーがおすすめ。

ストリートコーデを大人っぽく
黒のフェイクレザーブルゾンに、グレーのワイドチノパンを合わせたコーデ。 インナーにはタイダイ柄のジップパーカーを合わせ、遊び心のあるレイヤードスタイルに。 足元をシンプルな黒のスニーカーで引き締めることで、ストリートコーデを大人っぽい印象に仕上げています。
上品さをプラスする「革靴(レザーシューズ)」
コーディネート全体をぐっと大人っぽく、上品に引き締めたい時には革靴(レザーシューズ)の出番です。カジュアルなチノパンの足元に革靴を合わせることで、一気にドレッシーな雰囲気が加わり、着こなしの格が上がります。おすすめは、ローファーやUチップ、プレーントゥといった、程よくカジュアル感もあるデザインのもの。本格的なビジネスシューズのような硬い印象にならず、普段着に自然と馴染みます。特に黒の革靴は、ベージュやカーキといったアースカラーのチノパンとの相性が抜群。足元に重厚感が出ることで、コーディネート全体が安定し、落ち着いた大人の印象を演出できます。

いつものチノパンコーデも、足元を革靴に変えるだけで上品に。「おしゃれは足元から」を実践してみよう。

チノパン×革靴できれいめに
パッチワークデザインのストライプシャツに、ベージュのワイドチノパンを合わせた大人カジュアルコーデ。 遊び心のあるデザインシャツを、チノパンと革靴できれいめにまとめて、こなれ感を演出しています。
【年代別】チノパン メンズコーデの着こなす術
定番アイテムであるチノパンは、幅広い年代の方が楽しめる魅力的なパンツですが、年代によって意識したいポイントは少しずつ変わってきます。
ここでは、「20代」「30代」「40~50代」という3つの年代に分けて、それぞれにおすすめのチノパンコーデの方向性をご提案します。トレンドの取り入れ方や、アイテム選びのバランス、目指したい雰囲気など、ご自身の年代に合わせて参考にすることで、より自分にしっくりとくる着こなしが見つかるはずです。年齢を重ねるごとに、チノパンとの付き合い方もアップデートしていきましょう。

年代ごとに着こなしをアップデート!自分に似合うスタイルを見つけて、チノパンをもっと楽しもう。
20代:トレンド感を意識したリラックスコーデ
20代の方には、トレンドを意識した少しリラックス感のある着こなしがおすすめです。チノパンは、今の主流であるワイドシルエットやストレートシルエットのものを選び、トップスには少しオーバーサイズのTシャツやスウェットを合わせてみましょう。
上下ともにゆとりのある「太めのIラインシルエット」は、今っぽいこなれた雰囲気を演出できますが、使うアイテムのカジュアル度が上がるにつれてラフに見えすぎる可能性も高まります。だらしなく見せないよう、トップスはタックインする、足元は革靴で引き締めるなど、どこかに「きれいめ」な要素を取り入れると、バランス良くまとまりやすくなります。また、トップスや小物で色を取り入れてみるのも良いでしょう。派手な色でなくても、くすみカラーやアースカラーなどを取り入れるだけで、コーディネートに深みが出ます。

20代の特権はトレンド感を存分に楽しめること!シルエットと色使いで、自分らしいチノパンコーデを見つけてみて。

スウェットとキャップを差し色に
黒のテーラードジャケットに、グリーンのスウェットとブラウンのワイドチノパンを合わせたコーデ。 インナーに白Tシャツを重ね着することで、重くなりがちなダークトーンの着こなしに抜け感をプラスしています。スウェットとキャップが差し色となり、まとまりのあるカジュアルスタイルに。
30代:きれいめとカジュアルの好バランスコーデ
30代のチノパンコーデでは、きれいめとカジュアルのバランス感を意識するのがおすすめです。例えば、トップスに上品なニットやシャツを選び、ボトムスにカジュアルなチノパンを合わせる、といった具合です。どちらかに偏りすぎず、上品さとリラックス感を両立させることで、大人の余裕を感じさせるスタイルが完成します。チノパンのシルエットは、太すぎず細すぎないストレートシルエットが着回しやすくおすすめです。また、時計やバッグ、靴といった小物に少し上質なものを取り入れると、コーディネート全体がぐっと高見えするので試してみてはいかがでしょうか。

大人の魅力はバランス感に宿る!きれいめとカジュアル、どっちも上手に取り入れて、ワンランク上の着こなしを目指そう。

チノパンできれいめカジュアル
ネイビーのカーディガンと白Tシャツに、ベージュのワイドチノパンを合わせた大人のきれいめカジュアルコーデ。 ゆったりとしたチノパンが程よい抜け感を演出しています。 シンプルなアイテムと落ち着いた色使いで、清潔感のある着こなしに仕上がっています。
40~50代:上品さを重視した大人コーデ
40〜50代のチノパンコーデでは、上品さと清潔感を意識してみてはいかがでしょうか。チノパン自体がカジュアルなアイテムだからこそ、合わせるアイテムはきれいめなものを中心に選ぶと良いでしょう。例えば、上質なハイゲージニットや、アイロンのかかったクリーンなシャツなどが好相性です。色使いも、ネイビーやグレー、ブラウンといった落ち着いたベーシックカラーでまとめることで、洗練された大人の雰囲気を醸し出せます。サイズ感はジャストサイズを基本とし、だらしなく見えないように意識することが大切です。足元には革靴を合わせると、コーディネート全体が引き締まり、品格のあるスタイルが完成します。

上品さと清潔感が40〜50代コーデのキーワード。上質なアイテムをシンプルに着こなす、洗練されたスタイルに挑戦してみて。

ラフすぎない大人のカジュアルスタイル
黒のジップアップブルゾンに、カーキのワイドチノパンを合わせたコーデ。 全体をブラックとカーキの落ち着いたトーンでまとめて大人っぽく。 足元は革靴で引き締めることで、ラフすぎない大人のカジュアルスタイルに仕上げています。
【色別】チノパンの印象と着こなしのポイント
チノパンはカラーバリエーションが豊富なアイテムですが、まずは基本となる定番カラーを押さえるのがおすすめです。色が違うだけで、コーディネート全体の印象は大きく変わります。
ここでは、数あるカラーの中から特に着回し力が高く、初心者の方でも扱いやすい「ベージュ」「黒」「ネイビー」の3色をピックアップしました。それぞれの色が持つイメージや、合わせやすい色の組み合わせ、そしてコーディネートのポイントについて解説します。自分の好みや手持ちの服との相性を考えながら、最適な一本を見つける参考にしてみてください。

色が変われば印象も変わる!定番3色の特徴を知って、なりたいイメージに合わせて選んでみよう。
王道カラー「ベージュ」のチノパンコーデ
チノパンと聞いて多くの人が思い浮かべるのが、ベージュではないでしょうか。柔らかく、親しみやすい印象を与えるベージュは、ミリタリー由来のカジュアルなアイテムでありながら、品のある雰囲気を醸し出します。
この色の最大の魅力は、どんな色とも合わせやすい抜群の汎用性です。白や黒といったモノトーンはもちろん、ネイビーやカーキ、ブラウンといったアースカラーとも相性抜群。トップスに濃い色を持ってくればコーディネートが引き締まり、淡い色を合わせれば優しい印象になります。まず一本目のチノパンを選ぶなら、このベージュを選ぶのがおすすめです。

迷ったらベージュ!どんな色のトップスも受け入れてくれる、懐の深さが魅力の王道カラー。

アースカラーで落ち着いた印象に
グリーンのチェックカーディガンに、ベージュのワイドチノパンを合わせたカジュアルコーデ。 極太のチノパンが主役のルーズなシルエットで、リラックス感のある着こなしを演出。 カーディガンとキャップの色をリンクさせることで、全体に統一感を持たせつつ、カジュアルな中にも落ち着きをプラスしています。
着回し力抜群「黒」のチノパンコーデ
着回し力の高さで言えば、黒のチノパンもベージュに負けていません。カジュアルなチノパンのデザインでありながら、黒が持つ引き締め効果とシックな印象によって、コーディネートを都会的でモードな雰囲気に仕上げてくれます。
また、どんな色とも合わせやすいだけでなく、他の色をより引き立ててくれる効果もあります。例えば、カラーニットやプリントTシャツなどを合わせても、黒のチノパンが全体をしっかりとまとめてくれるでしょう。汚れが目立ちにくいという実用的なメリットも嬉しいポイント。カジュアルスタイルを少しきれいめに、大人っぽく見せたい時に活躍する一本です。

黒チノパンは、カジュアルコーデを大人っぽく見せたい時の切り札。一本持っておくと本当に便利。

黒チノパンでリラックス感×モードな雰囲気
チャコールグレーのジャケットに、黒のワイドチノパンを合わせたきれいめカジュアルコーデ。 極太のチノパンがリラックス感とモードな雰囲気をプラス。 足元の鮮やかなブルースニーカーが、ダークトーンでまとめたコーデの絶妙な差し色になっています。
ラフでこなれた「カーキ」のチノパンコーデ
タフさやこなれた印象を与えるカーキのチノパンは、カジュアルやワークテイストのスタイルとの相性が特に良いカラーです。白Tシャツやデニムジャケットと合わせれば、リラックス感のあるラフなコーディネートが簡単に完成します。白や黒、グレーといったベーシックカラーとの相性が良く、メリハリのあるコーディネートを作ることも可能です。ベージュほど明るい印象にならず、程よくコーディネートに深みとこなれ感を加えてくれるのが魅力です。

カジュアルコーデが好きならカーキが断然おすすめ!

チノパンでメリハリのあるシルエットに
黒のヘンリーネックカットソーに、カーキのワイドチノパンを合わせたカジュアルコーデ。 トップスをコンパクトにまとめつつ、ボトムスに極太のチノパンを合わせることで、メリハリのあるシルエットに。 シルバーアクセサリーや黒のショルダーバッグが、シンプルな着こなしにクールなアクセントを加えています。
【季節別】春夏秋冬のチノパン着こなしポイント
抜群の着回し力を誇るチノパンは、もちろん一年を通して活躍してくれる万能アイテムです。季節に合わせてアイテムや色使いを少し工夫するだけで、より気の利いたおしゃれなコーディネートが完成します。ここでは、「春夏秋冬」それぞれの季節に合わせたチノパンの着こなしポイントをご紹介します。軽やかな春、シンプルな夏、深みのある秋、そして重ね着が楽しい冬。季節の移り変わりに合わせて、チノパンコーデもアップデートしていきましょう。

チノパンは一年中使える最高の相棒!季節に合わせた着こなしのコツを掴んで、もっとおしゃれを楽しもう。
春:軽やかな素材感や色味で季節感を演出
春のチノパンコーデでは、季節感を意識した軽やかな着こなしがおすすめです。アウターにはデニムジャケットや薄手のミリタリーブルゾン、トップスには爽やかなストライプシャツやカットソーなどを合わせてみましょう。ベージュのチノパンにサックスブルーのシャツといった明るい色合わせは、春らしさを演出するのに最適です。まだまだ肌寒い日もあるため、アウターやインナーで上手に体温調節することを意識すると良いでしょう。足元は軽快なスニーカーを合わせ、春のお出かけにぴったりのアクティブなスタイルを楽しみましょう。

春は色と素材で軽やかさを表現!

チノパンの春コーデ
デニムジャケットに、白シャツとネクタイ、ベージュのチノパンを合わせたミックスコーデ。 デニムジャケットとチノパンというカジュアルな組み合わせに、あえてネクタイを締めることでドレッシーな要素をプラスした、上級者スタイルです。
夏:トップスとのワンツーコーデを爽やかに見せる
夏のチノパンコーデは、Tシャツや半袖シャツ、ポロシャツといったトップス一枚とのシンプルな「ワンツーコーデ」が基本になります。シンプルだからこそ、サイズ感や色合わせが重要なポイントです。ジャストサイズ〜少しゆとりのあるサイズのトップスを選び、清潔感を意識すると良いでしょう。白Tシャツにベージュのチノパンといった王道の組み合わせは、夏の青空に映える爽やかなスタイルです。また、リネン(麻)が混紡されたチノパンを選ぶと、見た目にも涼しげで、実際に快適な穿き心地を得られます。足元はサンダルやローカットのスニーカーで、涼しげな抜け感を演出するのも良いでしょう。

夏はシンプルイズベスト!サイズ感にこだわったTシャツとチノパンで、好感度抜群の爽やかコーデを試してみよう。

夏のチノパンコーデ
黒のストライプ柄開襟シャツに、カーキのワイドチノパンを合わせた夏コーデ。 清涼感のある開襟シャツと、ゆったりしたチノパンの組み合わせが、夏にぴったりのリラックスした雰囲気を演出しています。
秋:アースカラーやニットで温かみをプラス
過ごしやすい気候の秋は、チノパンを使ったコーディネートのバリエーションが最も広がる季節です。ベージュやカーキ、ブラウンといったアースカラーをコーディネートに取り入れると、一気に秋らしい季節感を演出できます。トップスには、スウェットやパーカー、あるいはミドルゲージのニットなどが最適です。朝晩の冷え込みに備えて、シャツやカーディガンを羽織りものとして活用するのも良いでしょう。素材感で温かみをプラスすることを意識すると、より深みのある秋のコーディネートが完成します。足元は、スニーカーだけでなくレザーシューズを合わせるのも季節感が出ておすすめです。

秋はこっくりとしたアースカラーが主役!ニットやスウェットと合わせて、温かみのあるコーデを楽しんで。

秋のチノパンコーデ
黒のフェイクレザーブルゾンに、ブラウンのワイドチノパンを合わせた秋コーデ。 インナーには白Tシャツをレイヤードし、首元にはシルバーネックレスをプラスして抜け感を演出。 重厚感のあるレザーブルゾンと落ち着いたブラウンチノパンの組み合わせが、秋らしいシックな雰囲気を醸し出しています。
冬:アウターを主役に素材感で差をつける
冬のコーディネートは、チェスターコートやダウンジャケットといったアウターが主役になります。ボリュームのあるアウターに対して、チノパンはすっきりとしたストレートシルエットのものを選ぶと、全体のバランスが取りやすくなります。ウール素材のコートにコットン素材のチノパン、といったように、異なる素材感を組み合わせることで、コーディネートに奥行きが生まれます。インナーには保温性の高いタートルネックのニットや、フリース素材のトップスなどを合わせるのがおすすめです。ダークトーンになりがちな冬の装いですが、ベージュのチノパンを投入すると、コーディネート全体が明るい印象になります。

上下でボリューム感に差が出すぎると今主流のシルエットから離れたYラインシルエットになり、比較的上級者向けのコーデに。上下でボリューム感に差ができすぎないよう、お手本コーデを参考にアイテムを選んでみるのがおすすめ!

冬のチノパンコーデ
黒のダウンジャケットに、ベージュのワイドチノパンを合わせた冬コーデ。 ボリュームのあるダウンジャケットと太めのチノパンを合わせることで、旬なリラックスシルエットを構築しています。
まとめ
今回は、メンズファッションの定番アイテム「チノパン」の着こなしについて、基本から応用まで徹底的に解説しました。
ポイントは、「①今のトレンドに合った、ゆとりのあるシルエットを選ぶこと」「②今っぽく見えにくくなる注意点を避けること」「③合わせるトップスやアウター、靴によって印象をコントロールすること」の3つです。
これらの基本さえ押さえれば、誰でも簡単におしゃれなチノパンコーデを組むことができます。ぜひ、この記事を参考にして、明日からのコーディネートにチノパンを取り入れてみてはいかがでしょうか。

定番アイテムだからこそ、少しのコツで大きく差がつく!チノパンをマスターして、ファッションをもっと楽しもう!
















