リラックス感があり着心地も抜群なスウェットは、メンズファッションの定番アイテム。しかし、一歩間違えると「部屋着」や「パジャマ」のように見えてしまい、おしゃれに着こなすのが難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事は、『ZOZOTOWN』でおなじみの株式会社ZOZOのファッションコーディネートアプリ、『WEAR』の運営局が、独自の視点から「メンズのスウェットコーデ」をおしゃれに見せるための具体的なコツやアイテム選びを解説する、ファッション初心者の方にもおすすめの内容です。
「何となく野暮ったく見えてしまう…」「大人っぽく着こなすにはどうすれば?」そんな悩みを解決し、明日からすぐに実践できるテクニックが満載。『WEAR』発のオフィシャルコンテンツで、ワンランク上のスウェットスタイルを手に入れましょう。
『WEAR』には、「スウェット」を使ったメンズコーデの投稿が1万件以上!記事で基本を押さえたら、お気に入りのコーデを見つけに行こう。
- メンズスウェットをおしゃれに着こなす!絶対に押さえるべき3つの原則
- なぜ?メンズのスウェットコーデが部屋着に見える原因
- メンズスウェットに合うパンツは?【種類別に徹底解説】
- メンズスウェットに合うアウターは?【種類別に紹介】
- 【季節別】メンズスウェットの着こなし方
- 【色別】定番カラースウェットのメンズコーデ術
- 【年代別】大人のおしゃれメンズスウェットコーデ
- まとめ
メンズスウェットをおしゃれに着こなす!絶対に押さえるべき3つの原則
まずは、スウェットを部屋着に見せないための基本的な3つの原則をご紹介します。どれも簡単なテクニックですが、意識するだけでコーディネート全体の印象がぐっと洗練されます。

「部屋着に見えるかも……」などスウェットコーデに苦手意識がある方は、まずこの3つのポイントから押さえていこう。
原則1:今っぽいサイズ感を選ぶ
スウェットコーデをおしゃれに見せる上で最も重要なのが「サイズ感」です。ジャストサイズやタイトすぎるものは、体のラインを拾いすぎてしまい、かえって野暮ったく見える原因になります。
おすすめは、肩が少し落ちる「ドロップショルダー」で、身幅にゆとりのある「リラックスフィット」のスウェットです。これにより、体のラインを拾わずに美しいシルエットが生まれ、こなれた雰囲気を演出できます。そして、腰骨あたりの丈感だとすっきりと着こなしやすくなります。
手持ちのスウェットがしっくりこない方は、まずサイズ感から見直してみてはいかがでしょうか。

ゆったりとしたシルエット×腰骨あたりの丈感を意識してみて!
原則2:「きれいめ」なアイテムを1点投入する
スウェットは元々スポーツウェア由来のカジュアルなアイテムです。そのため、全身をTシャツやデニム、スニーカーといったカジュアルなアイテムだけで固めてしまうと、どうしても「部屋着感」や「子供っぽさ」が出てしまいます。
そこでおすすめなのが、「きれいめ」なアイテムをコーディネートに1点プラスするテクニックです。例えば、パンツをスラックスに変えたり、足元を革靴にしたり、インナーにシャツを合わせるだけでも効果は絶大。カジュアルなスウェットとのバランスが取れ、一気に大人っぽく引き締まった印象になります。

全部を頑張る必要はなし!「どこか1ヶ所だけ」をきれいめにするのが、簡単におしゃれに見せるコツ。
原則3:色数を3色以内に抑えて大人っぽく見せる
コーディネート全体で使う色を絞ることも、大人っぽさを演出する重要なポイントです。特にファッション初心者の方は、使う色を「3色以内」に抑えることを意識してみましょう。ベースとなるスウェットの色(グレー、黒など)に加えて、パンツやアウター、小物などを同系色やモノトーンでまとめることで、コーディネートに統一感が生まれます。
カラフルなスウェットを着たい場合も、他のアイテムをベーシックカラーで統一すれば、主役のアイテムが引き立ち、バランスの取れた着こなしになります。

コーデに迷ったら「モノトーン+1色」の組み合わせを試してみて。失敗しにくい鉄板の配色ルール!
なぜ?メンズのスウェットコーデが部屋着に見える原因
ここでは、そもそもなぜスウェットコーデが「部屋着」や「ダサい」印象になってしまうのか、その原因を深掘りします。失敗の原因を知ることで、より効果的におしゃれな着こなしを実践できるようになります。

自分のコーディネートに当てはまるものがないか、チェックしてみよう。
原因1:サイズ感が体型に合っていない
着こなしの原則でも触れましたが、やはり最大の原因はサイズ感にあります。着丈が短すぎたり、袖が足りなかったりする「タイトすぎる」サイズのスウェットは、窮屈な印象を与えておしゃれに見えにくくなり、逆に、ただ大きいだけでメリハリのない「ダボダボすぎる」シルエットはだらしなく見えがちです。
トレンドのリラックスフィットは、身幅はゆったりとしつつも、着丈や袖丈は適切な長さに調整されているのがポイント。自分の体型に合った、絶妙なバランスのサイズ感を見つけることが重要です。

特に大人の男性は要注意!ピチピチとダボダボ、どちらのサイズ感のスウェットでも、部屋着感が抜けにくい。
原因2:全身をカジュアルアイテムで固めている
スウェット、よれっとしたTシャツ、色落ちしたデニム、履き古したスニーカー。こうしたアイテムだけでコーディネートを組んでしまうと、どうしてもラフすぎる印象になり、「ちょっとそこまで」感が出やすくなってしまいます。
スウェット自体が持つカジュアルな雰囲気を、他のアイテムでいかに中和し、引き締めるかが鍵になります。意図的に「きれいめ」な要素を取り入れ、「おしゃれとしてスウェットを着ている」と見えやすいバランス感にすることが大切です。

全身カジュアルが悪いわけじゃないけれど、おしゃれに見せるにはバランス感覚が必要。まずはきれいめミックスから挑戦しよう。
原因3:ヨレやシワなどが多い
スウェットは着心地が良く、洗濯もしやすいため、ついヘビーローテーションしてしまいがち。しかし、何度も着用と洗濯を繰り返すうちに、首元や袖口がヨレたり、生地全体に毛玉ができたり、色褪せてしまうことがあります。
古着のようにおしゃれに見せるのは上級者向けです。特に、シミやシワはだらしなく見える原因になりえます。お気に入りのスウェットを長く着るためにも、日頃のケアを大切にしましょう。

着る前に鏡で一度チェックする習慣をつけよう。特に首元のヨレは目立ちやすいから気をつけて!
メンズスウェットに合うパンツは?【種類別に徹底解説】
スウェットコーデの印象を大きく左右するのが、合わせるパンツ(ボトムス)です。ここでは、スウェットと相性が良く、簡単におしゃれなコーディネートが完成する定番のパンツを4種類ご紹介します。

パンツのシルエット選びのポイントもあわせて解説!
スラックスでつくる王道きれいめカジュアル
スウェットの部屋着感を最も簡単に払拭できるのが「スラックス」です。スーツスタイルにも使われる上品なスラックスを合わせることで、スウェットのカジュアルさが中和され、一気に大人びた「きれいめカジュアル」スタイルが完成します。
特に、シルエットが「ワイドストレート」になっているものを選ぶと、上品でありながらリラックスした今のトレンドに合った雰囲気を演出できます。センタープレス(中央の折り目)が入っているものなら、脚長効果も期待でき、スタイルアップにも繋がります。

スウェットコーデに迷ったら、とりあえず黒のスラックスを合わせてみて!

スウェット×スラックスできれいめカジュアル
ダークブラウンのスウェットに、黒のピンストライプ柄ワイドスラックスを合わせたコーデ。 ゆったりとしたスウェットのリラックス感と、スラックスの持つストンとした落ち感が組み合わさっています。 足元はボリュームのあるシューズでまとめ、上品さの中に程よい重厚感を加えたバランスが魅力。
デニムパンツでこなれ感のあるアメカジスタイル
スウェットとデニムパンツの組み合わせは、アメカジスタイルの王道です。ただし、一歩間違えるとラフに見えすぎてしまう組み合わせでもあります。ここでのポイントは、デニムのシルエット選びです。
細すぎるスキニータイプではなく、程よくゆとりのある「ストレート」や「ワイドストレート」を選ぶのが現代的。特に、濃いインディゴカラーのデニムは、カジュアルながらも品のある印象を与え、子供っぽくなるのを防いでくれます。ダメージ加工が激しいものより、シンプルなデザインの方が大人っぽくまとまります。

シルエットはちょい太め、色は濃いめが大人っぽく見せる秘訣。昔ながらのアメカジとは一味違う着こなしを目指そう!

スウェット×デニムで大人カジュアル
黒のスウェットに、ウォッシュド加工のワイドデニムを合わせたコーデ。 裾が絞られたデザインのスウェットで上半身をコンパクトにまとめ、ボトムスのルーズなシルエットを際立たせています。 足元やバッグをレザーアイテムで統一することで、カジュアルな中にきれいめな雰囲気をプラス。
カーゴパンツで無骨さとトレンド感を両立
ミリタリーウェアをルーツに持つ「カーゴパンツ」も、スウェットと相性抜群のアイテムです。その無骨な雰囲気が、スウェットの柔らかな印象を引き締め、メリハリのあるコーディネートを作り出します。
近年人気のアイテムでもあるカーゴパンツは、着こなしに取り入れるだけで旬な雰囲気をプラスできるのも魅力です。こちらもシルエットは、やや太めの「ワイドストレート」が主流。足元にボリュームのあるスニーカーを合わせると、全体のバランスが取りやすくなり、トレンド感のあるAラインシルエットが完成しやすくなります。

カーゴパンツの無骨さが、シンプルなスウェットの良いアクセントに。一本持っておくとコーデの幅が広がる!

好バランスなスウェット×カーゴパンツスタイル
ダークグレーのスウェットに白Tシャツを重ね、カーキのワイドカーゴパンツを合わせたストリートコーデ。 ボリュームのあるワイドカーゴパンツが、着こなしに存在感とワークテイストを加えています。 トップスはスウェットでリラックス感を出しつつ、インナーの白Tシャツやネックレスで抜け感を加え、バランスを取っています。
チノパンでつくる上品な大人の休日コーデ
デニムよりもきれいめで、スラックスよりもカジュアル。そんな絶妙なバランス感を持つ「チノパン」も、スウェットコーデの心強い味方です。
上品な光沢感を持つ生地が、スウェットのラフさを程よく抑え、清潔感のある大人の休日スタイルを演出してくれます。色は定番のベージュやカーキも良いですが、黒やネイビーを選べばよりシックで落ち着いた印象に。シルエットは、やはりここでも「ストレート」や「ワイド」を選ぶと、今っぽいリラックスした雰囲気に仕上がります。

チノパンはどちらかというときれいめな印象になりやすい。ワイドなシルエットで少しだけ着崩すのがポイント。

小物で印象を引き締める
グレーのスウェットに白Tシャツを重ね、ベージュのワイドチノパンを合わせたカジュアルコーデ。 ゆったりとしたスウェットと極太のチノパンが、リラックス感のあるルーズなシルエットを構築しています。 スウェットの裾から白Tシャツを覗かせ、キャップと革靴で上下を引き締めることで、ラフすぎないバランスに仕上げています。
メンズスウェットに合うアウターは?【種類別に紹介】
スウェットは、アウターを重ねることでコーディネートの幅がぐっと広がり、様々な季節に対応できる万能アイテムです。ここでは、スウェットと相性の良いアウターを種類別にピックアップしてご紹介します。

合わせるアウターによって全体の雰囲気が大きく変わるので、色々試してみよう。
きれいめアウター:ジャケットやロングコート
スウェットを大人っぽく、きれいめに着こなしたいなら、テーラードジャケットやステンカラーコートといった「きれいめアウター」との組み合わせがおすすめです。
カジュアルなスウェットと、きれいめな印象のアウターという正反対のアイテムをミックスすることで、お互いの良さが引き立ち、こなれた雰囲気が生まれます。アウターもパンツもゆったりとしたIラインシルエットでまとめると、より今っぽいリラックス感を演出できます。

ジャケット×スウェットという、きれいめとカジュアルの「ギャップ」がおしゃれに見える秘訣。

スウェット×デニムで抜け感を
ブラウンのチェック柄テーラードジャケットに、グレースウェットとワイドデニムを合わせたコーデ。 トラッドなジャケットのインナーにあえてスウェットを選ぶことで、程よいリラックス感と抜け感をプラスしています。 ボトムスにルーズなデニムを合わせ、足元を革靴で締めることで、好バランスなきれいめカジュアルスタイルに。
カジュアルアウター:ブルゾンやデニムジャケット
MA-1やコーチジャケットなどのブルゾンや、デニムジャケット(Gジャン)といった「カジュアルアウター」は、スウェットとの相性が良く、統一感のあるスタイリングを作ることができます。
ただし、カジュアル同士の組み合わせなので、子供っぽくならないように注意するとよいでしょう。パンツをスラックスにしたり、全体の色数を抑えたりと、「きれいめ」を意識した引き算をすることで、バランスの取れた大人カジュアルな着こなしに仕上がります。

カジュアルアウターを合わせる時は、コーデのどこかに「きれいめ」要素を足すのを忘れずに!

スウェットをアクセントに
黒のデニムジャケットに赤のロゴスウェットを重ね、黒のワイドデニムを合わせたセットアップ風コーデ。 インナーに鮮やかな赤のスウェットを差し込むことで、重くなりがちなブラックコーデにエッジとストリート感をプラスしています。 襟や袖口がレザーで切り替えられたデニムジャケットが、無骨さの中に洗練された印象を加えています。
着こなしに新鮮さを:ベストやカーディガン
ダウンベストやミリタリーベスト、あるいはカーディガンといった羽織りものも、スウェットとのレイヤード(重ね着)スタイルで活躍します。
スウェット一枚では少し肌寒い春先や秋口に、さっと羽織るだけで体温調節ができ、コーディネートのアクセントにもなります。特にベストは、腕の動きを妨げずに重ね着が楽しめる便利なアイテム。インナーのスウェットの袖が見えることで、着こなしに奥行きが生まれます。シンプルなスウェットコーデに物足りなさを感じた時に、ぜひ試してみてほしい組み合わせです。

いつものスウェットコーデに一枚プラスするだけ!簡単におしゃれ度がアップするから、ぜひ試してみて。

デザイン差でメリハリを
ダークブラウンのカーディガンに、オフホワイトのハーフジップスウェットを重ね、黒のワイドパンツを合わせたコーデ。 カーディガンとスウェットの襟元のデザイン差で、メリハリを付けています。インナーの白が差し色となり、重くなりがちなダークトーンコーデに軽やかさを加えています。
【季節別】メンズスウェットの着こなし方
着心地が良く汎用性の高いスウェットは、工夫次第で春・秋・冬の3シーズンにわたって活躍してくれます。

季節ごとの気候に合わせたスウェットの着こなし方と、コーディネートのポイントを解説!
春:シャツやジャケットを羽織って軽やかに
日中は暖かいけれど朝晩は少し肌寒い春には、スウェットが主役のコーディネートがぴったりです。軽やかなシャツや薄手のジャケットをアウターとして羽織ることで、寒暖差に対応しつつ、季節感のある着こなしが楽しめます。
色使いもポイントで、白やベージュ、ライトブルーといった明るい色をコーディネートに取り入れると、一気に春らしい爽やかな印象になります。パンツは、クリーンな印象のチノパンや、軽快なデニムパンツなどがおすすめです。足元はスニーカーでアクティブにまとめましょう。

春は明るい色を使いたくなる季節。スウェット自体を春色にするのもおしゃれ!

春のスウェットコーデ
オフホワイトのハーフジップスウェットに、ウォッシュド加工のワイドデニムを合わせた春のストリートコーデ。 トップスとボトムスどちらも明るいトーンでまとめることで、春らしい軽やかさと爽やかな雰囲気を演出しています。 キャップやヘッドホンといった小物をプラスし、リラックス感の中にも個性を加えています。
秋:アースカラーやレイヤードで季節感を演出
過ごしやすい気候の秋は、ファッションを最も楽しめる季節の一つ。スウェットを使ったレイヤードスタイルが本領を発揮します。
スウェットの中にシャツを重ねて襟元や裾を少し見せたり、上からベストやカーディガンを羽織ったりと、様々な重ね着に挑戦してみましょう。コーディネート全体の色味を、ブラウンやカーキ、ベージュといった「アースカラー」でまとめると、ぐっと秋らしい深みのある雰囲気を演出できます。素材感も意識し、コーデュロイやウールといった温かみのあるアイテムを取り入れるのもおすすめです。

「重ね着」と「色使い」が秋コーデのキーワード。ベーシックなスウェットをベースにおしゃれを楽しもう!

秋のスウェットコーデ
ブラウンのオーバーサイズスウェットに白Tシャツを重ね、ネイビーのパンツを合わせた秋コーデ。 トップスとボトムスどちらもゆったりとしたシルエットで、リラックスした雰囲気を演出しています。 スウェットの裾からインナーの白を覗かせることで、抜け感とメリハリをプラスした点がポイント。
冬:コートのインナーとして防寒とおしゃれを両立
保温性の高いスウェットは、寒い冬のインナーとしても非常に優秀です。ウールのロングコートやダウンジャケットといった本格的なアウターの中に着込むことで、しっかりと暖かさを確保しながら、おしゃれなコーディネートを組むことができます。
コートの首元からスウェットが覗くことで、着こなしにカジュアルな抜け感が生まれます。マフラーや手袋、ニットキャップといった冬小物をプラスして、防寒対策とコーディネートのアクセントを両立させましょう。

スウェットをきれいめコートと合わせるだけで、適度にカジュアルさのあるコーデに。カジュアルなアウターと合わせるのももちろんあり。なりたい印象に合わせて選ぼう!

冬のスウェットコーデ
黒のフリースジャケットにグレーのスウェットをインナーとして使い、チャコールグレーのワイドパンツを合わせた冬コーデ。 保温性の高いフリースとスウェットの組み合わせが、リラックスした雰囲気と防寒性を両立しています。 全体をモノトーンでまとめ、キャップやスニーカーでスポーティーな要素を加えることで、都会的なカジュアルスタイルに。
【色別】定番カラースウェットのメンズコーデ術
スウェットには様々なカラーバリエーションがあります。まずは着回し力の高い定番色を押さえておくのがおすすめです。ここでは、特に人気の高い「グレー」「黒」「ネイビー・白」の着こなし術をそれぞれご紹介します。

バランスが取りやすい黒が、特におすすめ。
定番の「グレー」はきれいめパンツで部屋着感を回避
スウェットの最も代表的なカラーである「グレー」。着回し力が高く、どんな色とも合わせやすい万能色ですが、その一方で最も部屋着に見えやすい色でもあります。
グレーのスウェットをおしゃれに着こなすコツは、とにかく「きれいめ」なアイテムと合わせること。特に、黒のスラックスを合わせるだけで、ラフな印象がぐっと引き締まり、都会的で洗練された雰囲気に仕上がります。足元もスニーカーではなく、ローファーなどの革靴を選ぶと、より大人っぽい印象が際立ちます。

グレーのスウェットのパンツに迷ったら、黒スラックスを合わせるのが鉄板。

グレースウェット×インディゴデニムでクリーンに
グレーのスウェットに、インディゴブルーのワイドデニムを合わせたクリーンなカジュアルコーデ。 シンプルなグレースウェットが、クリーンな雰囲気を演出しています。 ボトムスに濃紺のワイドデニム、足元にブラウンのモカシンシューズを合わせることで、ラフさの中に上品さをプラス。
万能な「黒」は素材感で差をつける
シックで大人っぽい印象を与える「黒」のスウェットも、一枚は持っておきたい定番カラーです。収縮色であるため、体型をスッキリと見せてくれる効果も期待できます。
黒はどんなアイテムとも合わせやすいですが、全身を黒でまとめると重たい印象になりがちです。そんな時は、素材感の異なるアイテムを組み合わせる「異素材ミックス」を意識してみましょう。例えば、光沢のあるナイロン製のカーゴパンツや、温かみのあるコーデュロイパンツなどを選べば、上下黒アイテムでもメリハリのあるコーディネートになります。

黒コーデは地味に見えないように「素材感」で遊ぶのがポイント。さりげない工夫でおしゃれ上級者に見える!

黒スウェットで印象を引き締める
黒のスウェットに白Tシャツをレイヤードし、ブラウンのワイドパンツを合わせたコーデ。 トップスはシンプルな黒スウェットで引き締めつつ、裾から白Tシャツを覗かせて軽やかさをプラス。 ボトムスにボリュームを持たせることで、リラックス感のある今っぽいAラインシルエットを構築しています。
「ネイビー」や「白」で清潔感を演出
知的で誠実な印象を与える「ネイビー」や、クリーンで爽やかな印象の「白」のスウェットもおすすめです。これらの色は、着るだけでコーディネートに「清潔感」をプラスしてくれるのが大きな魅力。
特にネイビーは、黒ほど重くなく、グレーよりも落ち着いた印象を与えられる絶妙なカラーです。白のスウェットは、顔周りをパッと明るく見せてくれる効果もあります。どちらの色も、ベージュのチノパンやインディゴデニムなど、ベーシックなパンツと合わせるだけで、好感度の高いきれいめカジュアルスタイルが完成します。

コーデに清潔感を出したいならネイビーか白を選んでみて。爽やかな印象はいつの時代も好印象。

ネイビースウェットできれいめカジュアル
ネイビーのスウェットに、黒のワイドスラックスを合わせたシンプルなきれいめカジュアルコーデ。 トップスもボトムスもゆったりとしたシルエットで統一し、リラックスしたムードを演出。 全体をダークトーンでまとめつつ、ネックレスやキーストラップなどの小物でアクセントを加えています。
【年代別】大人のおしゃれメンズスウェットコーデ
定番アイテムであるスウェットは、幅広い年代で着こなせるのが魅力です。しかし、年代によって意識するのがおすすめのポイントは少しずつ異なります。

ここでは、20代・30代・40代それぞれにおすすめのスウェットコーデ術をご紹介。
20代:トレンドシルエットで遊び心をプラス
20代は、シルエットやデザインで遊び心を取り入れた着こなしがおすすめです。身幅が広く、着丈が短い「ショート丈」のスウェットや、大胆なグラフィックプリントが施されたものなど、旬なデザインに挑戦してみるのも良いでしょう。
ボトムスには、ワイドなカーゴパンツやデザイン性の高いデニムパンツを合わせ、ストリート感のあるAラインシルエットや太めのIラインシルエットを意識すると、今っぽいバランスに仕上がります。色使いも、モノトーンをベースにしつつ、差し色で個性を出すのがポイントです。

20代はトレンドを思いっきり楽しもう!色々なシルエットやデザインに挑戦して、自分らしいスタイルを見つけてみて。

イエローのスウェットを差し色に
ブラウンのジップジャケットとパンツのセットアップに、イエローのスウェットを合わせたストリートコーデ。 インナーに鮮やかなイエローのスウェットを差し色として使うことで、落ち着いたセットアップスタイルにメリハリと遊び心を加えています。 さらにスウェットの裾から白Tシャツを覗かせ、レイヤードで抜け感を演出している点もポイント。
30代:上品さとリラックス感を両立する
ライフスタイルが多様化する30代は、「上品さ」と「リラックス感」の両立をテーマにするのがおすすめです。スウェットのカジュアルな魅力を活かしつつも、どこかに大人としての品格を感じさせる着こなしを心がけましょう。
例えば、上質な生地感のスウェットを選び、ボトムスにはセンタープレス入りのスラックスを合わせるのがおすすめです。足元はスニーカーでも良いですが、レザー素材のものを選ぶなど、カジュアルな中にもきれいめな要素を意識することが大切。全体の色数を抑え、落ち着いたトーンでまとめると、洗練された印象になります。

キーワードは「きれいめカジュアル」。カジュアルになりすぎないように、どこか一点、品のあるアイテムをプラスしよう。

スウェットで抜け感を
黒のレザージャケットに黒スウェットを合わせ、ウォッシュド加工のワイドデニムを合わせたコーデ。 インナーをシンプルな黒スウェットにすることで、ハードなレザースタイルに程よい抜け感とバランスを加えています。 ボリュームのあるデニムと厚底シューズが、上半身とのメリハリを生み出し、より脚を長く見せています。
40~50代:上質な素材感とベーシックカラーで魅せる
大人の余裕が似合う40代は、「素材感」と「ベーシックカラー」にこだわるのが成功の鍵です。デザインは無地のシンプルなものがおすすめ。その分、しっとりとした肌触りの上質なコットンや、光沢感のある生地など、素材の良さで違いを見せましょう。
色はグレー、黒、ネイビーといったベーシックカラーを軸に、質の良いウールコートやレザージャケットなど、本物志向のアイテムと組み合わせることで、重厚感と品格のあるスタイリングが完成します。サイズ感はジャストすぎず、程よいゆとりを持たせると今っぽく仕上がります。

上質なスウェットを、上質なアイテムと合わせて、大人の余裕を演出しよう。

ハーフジップスウェットでこなれ感を
グレーのハーフジップスウェットに、オリーブのワイドパンツを合わせたリラックスカジュアルコーデ。 ゆったりとしたハーフジップスウェットがこなれたムードを演出しています。 落ち着いた色合わせの中に、首元から覗く白インナーで清潔感を加え、足元は革靴で引き締めています。
まとめ
今回は、メンズのスウェットをおしゃれに着こなすためのコツやコーディネート術を、様々な角度から徹底的に解説しました。
スウェットは、「サイズ感」「きれいめミックス」「色使い」という3つの原則を押さえるだけで、誰でも簡単におしゃれに着こなすことができる万能アイテムです。パンツやアウターの組み合わせ次第で、カジュアルにもきれいめにも、そして幅広い季節で活躍してくれます。この記事を参考に、ぜひ明日からあなたのワードローブにスウェットを取り入れて、ワンランク上のおしゃれを楽しんでみてください。

スウェットは最高の相棒になるポテンシャルを秘めているよ!色々試して、自分だけの着こなしを見つけよう!
















